【広末離婚】キャンドル氏は6000字声明、鳥羽氏はダンマリの「どっちもどっち論」 最後に残ったのは解放感だった

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鳥羽氏の内心は…

 世間ではまたも「ジュン氏が男を上げた」という声明文だが、個人的にはこれほど言葉を尽くされても、ジュン氏の心の内を読み取ることはむずかしかった。広末涼子を、母として妻として賛美はしているが、彼女の仕事に関してどう思っていたのか。そこをも見なければ、広末というひとりの人間を認めたことにはならないような気がするからだ。また、彼自身が広末から受けた恩恵に関してはどう感じているのか。

 不倫発覚以前から、広末はジュン氏に離婚を申し出ていたという。最初の離婚やその後のゴタゴタで精神的に参っていた彼女を支えたのがジュン氏だった。再婚から13年。今の広末には、すでにパートナーとしてジュン氏は必要ではなかったのだろう。派手に恋に走った彼女の生き方には賛否があるだろうけれど、それは端がとやかく言うことでもあるまい。そのときの彼女にはその恋しか見えなくなっていたのだろうから。

 今後、鳥羽氏が反論をおこなうのか、あるいは反論はしないと弁護士同士が協定を結んだのかはわからない。だが鳥羽氏が文春のロングインタビューに答えたあと、長野にオープンしたレストランで、ジュン氏に対して悪口雑言をまき散らしていたのは事実。彼がそこまで怒りをぶつけたのは、例のラブレター流出がジュン氏によるものだと信じているからだ。だからいくら「謝れ」と言われても、謝る気などないのだろう。強気に見えても、鳥羽氏も仕事で実害が出ているようだから、内心、どう思っているのやら。

広末に感じる「解放感」

 女性たちの間では、ジュン氏も鳥羽氏も「どっちもどっち論」が増えている。最初は会見で絶賛されたジュン氏に軍配が上がり、その後、パワハラや不倫報道があって相対的に鳥羽氏の株が上がった。とはいえ、鳥羽氏の悪口雑言で自ら立場を悪くしたあげくの今回の広末離婚報道。どっちもどっちというしかないのかもしれない。

 男ふたりがキリキリしているのを尻目に、広末は子どもたちと自宅に戻り、今月18日の誕生日には友人たちを呼んでパーティをしたという。その翌日には母親と買い物に出かけ、路上で自撮りをしている様子もメディアに撮られている。それを知ってか知らずかどこ吹く風という雰囲気で、楽しそうなその表情からは、「解放感」しか感じられない。今後の彼女が、鳥羽氏との再婚を実現させるのか、あるいは燃え上がった炎は時間とともに鎮静化していくのかわからないが、彼女はおそらくまっすぐに、自分の気持ちに忠実に、自らの道を行くのだろう。

 昨年、彼女は映画『あちらにいる鬼』で、夫に不倫される妻の役を見事に演じていた。恋の顛末はともかく、舞台か映画で、さらに大きくなった彼女の演技が見たい。

亀山早苗(かめやま・さなえ)
フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。

デイリー新潮編集部

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