通算463本塁打の中村剛也はなぜ名球会に入れない? 「逆に基準をもっと厳しくすべき」の声も

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“おかわり君”こと西武の中村剛也(39)が2000試合出場を果たした。

 史上56人目というが、彼にはもっとすごい記録がある。通算463本塁打。現役最多にして歴代14位である。

「2011年から12年、“飛ばないボール”の時代にも本塁打を量産し続けたのが圧巻でした」

 とスポーツ紙記者が語る。11年にいたってはパ全体の総本塁打数の1割以上を彼が占めた。この年を含め本塁打王6回は野村克也に次ぎパ史上2位だ。

 実は中村、歴代1位の怪記録も持っている。

「通算三振数2027。不名誉な数字ですが、これとて並みの打者では成し得ない記録でしょう」

「2000安打は甘すぎる」

 そんな中村だが、名球会にはまだ入れていない。

 打者の入会基準は2000安打。中村は18日現在1743安打と程遠い。ちなみに、474本塁打の田淵幸一、464本塁打のタフィー・ローズも基準を満たしていない。

「2000安打達成者は54人もいるのに、450本塁打は14人だけ。はるかに希少価値が高いのですが」

 昨年末、上原浩治と藤川球児が、投手の基準である200勝に満たないながらも、特例で名球会入りを果たした。中村も特例で認めてはどうか。

「あれは時代が変化し、投手の入会者が激減したための措置。野手は腐るほどいるので……。そもそも2000安打という基準が甘すぎる。生涯打率が2割4分の打者でも長期間現役を続ければ達成できてしまう。投手の基準も要検討ですが、野手の方も、安打のハードルを上げる代わりに本塁打の基準を新設すべきでは」

 名球会よ、おかわり!

週刊新潮 2023年7月20日号掲載

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