「お前がやったんだよぅ!!」「刑事訴訟さ、やってやる!」 資産6千億円超「帝京大学」トップの凄絶なパワハラ【音声入手】

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「理事会に“乱入”」

〈帝京平成大学のここがすごい! 帝京魂!!〉。コンビニで繰り返し流されるこのCMが耳に残っているという方も少なくないだろう。同大を含む「帝京大学グループ」は、大学から幼稚園まで、約50の学校等を擁する巨大教育機関である。今回、「週刊新潮」が入手した音源には、帝京グループの“ドン”である冲永佳史(おきながよしひと)・帝京大学理事長兼学長(50)の常軌を逸した罵声が残されていた。

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 グループの旗艦校ともいうべき帝京大学の資産は約6363億円と、全大学の中で東大、日大に次ぎ第3位の位置を占めている。帝京平成大学のそれも2133億円で、両大学を合わせるだけで資産は約8500億円という巨大教育機関なのだ。

 その規模のみならず、大学ラグビーや高校野球でもその名を轟かせている「帝京」だが、冲永学長自らその看板に泥を塗る暴言を吐いていた。

 さる5月29日、帝京大学グループのひとつである「学校法人荘山学園」の役員を改選するための理事会が開かれていた。

 帝京大学グループの関係者が声を潜める。

「荘山学園の理事長は佳史さんのお母様が務めていますが、体調が優れず、佳史さんの実の兄である、理事長代行の冲永荘八(しょうはち)さんが事実上“トップ”の座にあります。ところが、荘八さんと佳史さんは折り合いが悪くて……」

 そのため、この日の理事会を巡っても対立が起きていたという。

「理事会の前に、荘八さんサイドの人事案とは異なる人事案を“佳史派”が出してきて対立する事態になってしまったんです。そのため理事会では、人事をどうすべきかが話し合われているところでした。評議員である佳史さんは外で待機していた。ところが、しびれを切らした佳史さんが理事会に“乱入”したんです」(同)

 そして兄憎しの思いにとらわれたのか、佳史氏は荘山学園の理事たちが居並ぶ前で荘八氏を罵倒し始めたのだった。音源をもとに、その一部を再現する。

実の兄を「お前」呼ばわり

佳史氏「お前に(理事長)代行はできない!!」

荘八氏「こういうんじゃ議論ができない」

佳史氏「風説の流布流しやがって」

荘八氏「知りません、そんなのは」

 帝京大学関係者が説明する。

「佳史さんは、ネット上にある帝京大学に関する悪評などを、荘八さんが流したと勝手に思い込んでいるみたいなんです。当然、全く身に覚えのない荘八さんとしては『知りません』と言うしかありませんよね」

 同じグループの仲間であり、実の兄でもある荘八氏を「お前」呼ばわりする佳史氏の罵詈雑言はエスカレートするばかりだった。再び音源をもとに再現する。

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