先生の採点は厳しすぎ? 漢字テストの「とめ、はね問題」 文科省に聞くと意外な見解が

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文科大臣も「漢字指導の考え方が変更されるものではありません」

「常用漢字表の字体・字形に関する指針」を出した文化庁に、漢字テストの採点に関する見解を問うたところ、

「この指針は、あくまで広く一般的に漢字の書き方を示したものです。そのまま学校のテストに当てはめて考えるものではありません。学校のテストに関しては、文部科学省の教育課程課に聞いてください」

 との答えだった。

 つまり、「採点が厳しすぎる派」が根拠のひとつとしていた指針は、学校のテストにおいてはあてはまらない可能性があるということだ。

 実際、2016年3月の参議院文教科学委員会で、議員からこの指針によって漢字テストの採点基準が変わり、教育現場で混乱するのではないかと質問が出ている。

 それに対し、馳浩文科大臣(当時)は「今回の指針によって、これまでの学校教育における漢字指導の考え方が変更されるものではありません。(中略)文字を一点一画、丁寧に書く指導が行われる場面など指導の場面や状況に応じて、指導した字形に沿った評価が行なわれる場合もある」と答えている。

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