石原伸晃氏・参院鞍替え表明に党内から非難轟々「YouTuberやる前に辻立ちしろ」「岸田さんに泣きついたんでしょ」

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“ジイ様コンビ”でどう戦えって言うんだ

 あれから杉並の自民党はボロボロだという。

「22年の区長選で野党候補に僅差で負け、今年4月の区議選では現職16 人中7人が落選する大惨敗を喫した。その責任を感じて引退するならばまだ分かりますが、自分は返り咲きたいから敵前逃亡でしょ。空いた口が塞がりません」(同)

 次回、改選を迎える丸川珠代参院議員は衆院東京7区に鞍替え出馬を表明しており、その後釜を狙おうというのが石原氏の算段だ。では、参院東京選挙区での出馬が実現した場合、石原氏が勝てる見込みはどのくらいあるのか。

 改選組6人の前回順位を振り返ると、1位がダントツの丸川氏で約114万票獲得。2位が公明党の山口那津男氏(約81万票)、3位が共産党の吉良佳子氏(約70万票)、4位が立憲民主党の塩村文夏氏(約68万票)、5位が日本維新の会の音喜多駿氏(約52万票)、6位が自民・武見氏(約52万票)。

 公明、共産をのぞけば、団子状態で強敵と言える候補者は見当たらない。確かに返り咲きを狙うならばうってつけの選挙区なのかもしれない。だが、都連関係者はこう嘆息する。

「もう一人の候補者は毎回最下位の御年71歳、武見敬三氏です。ジイ様コンビでどう戦えって言うんですか。共倒れする可能性だってある。都連会長をしていたというのに自分のことだけ考えて情けない」

盟友に泣きついた?

 永田町で取材経験が豊富な政治部記者も「もし石原さんが出れば他党はガッツポーズでしょうね」と続ける。

「浮動票は他党に根こそぎ持っていかれることでしょう。一番喜ぶのは維新。流れ次第で2議席狙いに行くかもしれません」

 はたしてこんなワガママは許されるのか。

「さすがに根回しなしであんなことを公言するとは思えず、都連内では『岸田総理に泣きついたのだろう』と言われています。岸田さんは、石原さんが落選した直後に内閣官房参与に登用して助けてあげたこともありました。二人は自民党が野党に転落していた頃は石原さんが幹事長、岸田さんが国対委員長で支え合っていた盟友関係。石原さんが頼れるのは過去の人脈くらいしかないんです」(前出・都連関係者)

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