広末涼子を「他人事とは思えない」という42歳夫の告白 片思いの同級生と再会、初めて自分について気付いたこと

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 女優・広末涼子さんとフレンチ料理人・鳥羽周作氏の不倫の話題が止まらない。当初、不倫を否定していたふたりが、ラブレターや交換日記が公になったことで不倫を認め、これでおさまるのかと思いきや、今度は広末さんの夫のキャンドル・ジュン氏がひとりで会見を開いて、さらに騒ぎが広まっている印象だ。

 広末さんと鳥羽氏は今後、どうなるのだろうか。このままほとぼりが冷めるのを待って、いつかふたりが一緒になったら、今度は「純愛を貫いた」ということになるのかもしれないが、今は先が見えない状態だ。誰もがふたりの不倫を知ってしまうのは有名人ならではなのだろうが、気の毒な気さえする。

「ふたりは今、どういう気持ちでいるんでしょうね。他人事とは思えないんです」

 そう言うのは、戸倉大祐さん(42歳・仮名=以下同)だ。広末さんと同世代、彼自身も再婚での不倫が周囲にバレたのが最近とあって、いたくこの話題に気持ちが乱されているようだった。

「好きになったらどうしようもないんですよ、わかってもらえないでしょうけど。自分の気持ちをどう制御したらいいかわからない。理性で抑制しろと言われても、理性がぶっ飛んでしまうのが恋なんですから」

 気持ちはわかる。いくつになっても、恋をしたら相手がいる場所に駆け出してしまうものなのだ。ただ、「世間」はそれを許さない。結婚している人が恋をしたら、まず離婚してきちんと責任をとって、それから恋と向き合わなければいけないのだ。

「そんなことしてる暇はないんですよ、恋なんだから。でもそんなことを言ってはいけないとわかっている。父親だから、大人だから」

 大祐さんは一瞬、苦笑しそうになったが、すぐに真顔に戻った。彼は彼なりに苦汁をなめていると言いたげだ。どこか憎めない感じの大祐さんだが、こういう人に限ってけっこうエグいことをしているのかもしれないと想像がよぎる。

慌ただしい起業&結婚

 大祐さんが最初の結婚をしたのは28歳のときだ。相手は大学を卒業して入社した企業の同期だった怜子さん。入社3年目の同期会で意気投合し、彼女の部屋に転がりこむようにして一緒に暮らし始めた。

「僕は実家住まいだったので、彼女と離れたくなくて、たびたび部屋に行っているうちに帰らなくなったんです」

 同居しながら、ふたりは「起業する夢」を語り合った。今の会社にずっと勤めていても先行きどうなるかわからない。どうせなら自分たちで起業しようと有能な人材を社内外で誘った。

「若かったんですね。怖いものなしというか。今だったらあんな冒険はできないけど、借金もして起業しました。それまで僕らがやっていた会社の仕事とはまったく違う分野で、がむしゃらにチャレンジしていった」

 業務内容については詳細は記せないが、人材がからむ仕事である。4人で始めた会社が徐々に成果を出していったのが28歳のときだった。

「黒字が見えて、先の展望もつかめてきた。その段階で怜子に結婚しようと言いました。あとのふたりも喜んでくれて。僕は怜子のことが好きだったけど、今思うと、あれは恋というより同志的な感情ですね。ソウルメイトといってもいいかもしれない」

 結婚式など挙げている時間はなかった。事務所で4人で乾杯し、婚姻届を書いて、またすぐ仕事に戻った。

「2ヶ月後には妊娠がわかった。子どもができるなんてワクワクしましたよ。妊娠から出産までの過程を見ていて、女の人ってすごいなあと思ったし、怜子には敬意しかなかったですね」

 産まれた女の子を抱いて、彼は号泣した。命の誕生に泣かずにはいられなかったという。ふたりは話し合って会社から徒歩10分の場所に越した。生後半年で保育園に子を預け、怜子さんは仕事に復帰した。そのときには社員がふたり増えていた。

「一気に業務を広げるようなことはせず、5年間は地道に利益を上げていこうというのが僕らの共通認識でした。次の5年は、今度は仕事を広げるためにがんばろうと誓い合ったんです」

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