先輩の妻とデキた不倫男の苦悩 彼女に「夫と3人で話合いましょう」と言われたが、揉めるのが嫌で…音信不通の果てに知らされた真実

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 女優・広末涼子の不倫 が話題になっている。男が浮気するなら女だってすることもあるだろう。妻の不倫を夫はどうとらえ、そこから夫はどう行動したのか。経験者に聞くことができた。

 そもそも一般的な価値観として「結婚」したら、他の人と恋愛してはいけないことになっている。ただ、世の中にはさまざまな人がいて、中にはオープンマリッジを標榜している夫婦もいるし、「不倫はダメ」と思いながらも実際に妻の浮気を確認するや、その妻に猛烈な愛情を覚えたという夫もいる。

 吉岡大造さん(44歳・仮名=以下同)が、妻の静佳さんの不倫を知ったのは3年前だ。

「うちほどうまくいっている家庭はない。そう思っていましたから、妻が浮気なんてするはずはない。まったく信じられなかったんです」

 大造さんが3歳年下の静佳さんと知り合ったのは24歳のときだ。大学が同じで、彼女は大造さんが勤務する会社に入社したがっており、それを知った彼の友人からの紹介で会った。

「いわゆるOB訪問みたいなものです。ただ、うちの会社はOB訪問をあまり推奨していなかったので、紹介者の友人も一緒に気軽に飲み会をしようということになりました。友人と彼女はサークルでつながっていたんです」

 その後、彼女は希望企業を絞り込み、最終的に彼のいる会社は受けないと連絡があった。そのときの彼女の自筆の手紙は礼儀正しく、好感をもったという。

「それから3年ほどたったとき、取引先の会社で人事異動があり、『今後の担当者』として紹介されたのが静佳でした。挨拶されたときびっくりしました。当たり前の話だけど、学生だったときと全然印象が異なっていて。社会人3年目、生き生きと輝いていましたね」

実は“間男”をしていた大造さん

 彼女に好感はもったが、当時、彼は泥沼のような恋愛をしている真っ最中。相手は職場の先輩の妻だった。彼はその先輩のことが好きで、先輩はひとり暮らしの彼をよく自宅に呼んでくれた。そうしているうちに妻とも親しくなったのだ。

「あるとき先輩の奥さんから呼び出されたんです。彼女、先輩に精神的なDVを受けていると泣きました。まさかあの優しい先輩に限って、そんなことがあるはずないと最初はこの奥さん、おかしいんじゃないかとさえ思っていた。でもときどき家に行っているうちに、奥さんが言う『精神的DV』の意味がわかっていった。彼はリーダーシップがあるから、職場ではまとめ役なんですが、家ではそれが横暴に見える。奥さんがちょっと料理を出す順番を間違えると、『これの前に、あっちだろ』と自分でキッチンに取りにいく。そうだとあわてて奥さんがあとを追うと、キッチンでぐちぐち文句を言っている。それが『だからおまえはダメなんだ』『何やっても半人前だな』というような言い方。つまり奥さんの人格否定なんですよね。会社ではそういう言い方はしなかったけど、彼にとって妻はより身近で自分がコントロールできる存在だと勘違いしていたんだと思う」

 そこから彼は先輩の奥さんに同情するようになった。その同情が恋心に変わって行くのに、時間はそうかからなかった。先輩のところには3歳になる子がいたが、彼は次第に、離婚させて自分が子どもも一緒にめんどうを見ようと思うようになっていく。

「だけど僕自身がいろいろお世話になっている先輩でもあるから、揉めたくはなかった。奥さんに、離婚してほとぼりが冷めたら僕と結婚しようと言いました。今後の先輩との関係もあるし、彼女の不倫による離婚というのも不利だし。僕はちゃんと待っているから大丈夫だと言ったのに、彼女は離婚してほしいと先輩に言い出せない。彼女は自宅近くに住む自分の母親に子どもを預けては僕に会いたがる。会って愛し合っても、事態は前に進まない。そんな状態が1年以上続いていました。彼女は『いっそ3人で話しましょうよ。そうすれば夫も諦めると思う』と。そんなわけないですよね、後輩に妻をとられたなんて先輩のプライドがズタズタになるだけ」

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