「報復は6月19日以降に」 6代目山口組「本部通達」の衝撃 「ラーメン組長」射殺事件でカエシに言及か

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通達の中身とは?

 この間、6代目側は傘下組織にある通達を出したとされる。

「通達が出たのは間違いないですね。“G7三重・伊勢志摩交通大臣会合が終わるまでは音を鳴らすな”という内容だったと聞いています。この会合は6月16日から18日まで開かれており、それが閉幕するまではカエシ(報復)はするなということですね」(同)

 逆に言えば、会合後は自由に動いてよし、と言っているようにも受け止められる。もちろん、余嶋組長を狙ったヒットマンはK若頭ではなく、断定するのは尚早だとの指摘もある。担当記者によると、

「もちろん、断定はできないと思いますし、人違いである可能性もあるでしょう。ただ気になるのは、今回の事件が発生してしばらく経過した6月上旬、K若頭を指名手配してきた管轄の警察が新たな手配書を作り、これを全国に1万5000枚配布したことです。タイミングが良すぎるというか、何かキッカケがないとそこまでの動きにならないのではないか……とは言えますよね。あくまでも状況証拠的ではありますが」

捜査当局の見方

 新手配書配布は、K若頭が何らかの行動を起こしたと捜査当局が見ていることの証左ではないかというわけだ。

「仮に今回のヒットマンがK若頭だとしたら、若頭が所属する組織と抗争中である6代目山口組側はもちろん黙っていないでしょうし、警察が若頭を拘束する前に自分たちの手で始末したいと考えるはず。警察としてもそれを見越したうえで、とにかく一般市民が巻き込まれないよう注意喚起すべく、1万5000枚を発注したとも捉えられるでしょう」(同)

 K若頭は自らの仕えるトップのためなら全てを捨てる覚悟で日々過ごしてきたような男なのだという。となると、新たなターゲットを見据え、行動をエスカレートすることも想定される。

デイリー新潮編集部

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