日本共産党のやっていることが恐ろしすぎて有権者は目が点に…元幹部は「究極の無責任集団。終わりの始まり」

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中央委員会の十字架

 元参議院議員で共産党のナンバー4にあたる政策委員長を務め、2005年に離党した筆坂秀世氏は「相次ぐ批判に、共産党の上層部は真っ青になっているのではないでしょうか」と指摘する。

「上層部としては松竹、鈴木、蛭子の3氏を党から追い出し、自分たちの正当性を必死になって主張したいのでしょう。しかし、3氏とも除名や除籍されたところで痛くも痒くもなさそうです。むしろ精力的な発言を続け、世論も応援しています。一方の共産党は3氏を“粛清”しても、党の求心力が増したわけではありません。むしろリベラルな有権者やメディアからも激しく批判されています。何のことはありません、党は3氏を粛清したつもりなのでしょうが、逆に3氏から党が粛清されてしまったようなものです」

 共産党のトップは志位氏だが、党委員長の前任者であり今も常任幹部会のメンバーである不破哲三氏(93)の影響力も大きいと言われている。もちろん筆坂氏は志位・不破両氏の責任は重いと考えているが、党中央委員会の委員が負うべき責任はそれ以上に重いと指摘する。

「委員は約200人です。全員に党から給料が出ています。党運営に大きな責任を持っているにもかかわらず、誰も自分の頭では考えていません。志位・不破両氏の方針に追随するだけで、究極の無責任集団です。トップが『党員と赤旗の購読者を増やせ』と無茶な方針を決めると、委員はそれを下に命じるだけであり、現場が血を吐くような苦労を重ねてもお構いなしです。中央委員会が責任を取って解散しない限り、共産党に未来はありません」(同・筆坂氏)

総選挙惨敗の可能性

 TBS NEWS DIGは6月8日、「吹きやまぬ“解散風”に麻生副総裁は苦言『解散の大義を教えていただければ』 国会の会期末が迫る中、解散めぐる発言相次ぐ」の記事を配信し、YAHOO!ニュースのトピックスに転載された。

 他のメディアも衆議院の解散・総選挙の可能性を精力的に報じており、「今年の年末に解散する可能性が高い」と分析した識者もいる。

 極めて当たり前のことだが、衆議院が解散となれば、共産党も総選挙に挑まなければならない。だが、これほど血も涙もない“粛清”を繰り返すような政党が、果たして有権者の信頼を勝ち取り、選挙に勝利することができるのだろうか──?

「総選挙が今年であれ来年であれ、厳しい結果に終わる可能性は高いでしょう。3氏の放逐問題が有権者を呆れさせた面もありますが、何より共産党の党勢は退潮に退潮を重ねています。駅前などで共産党の候補者が街頭演説を行うと、候補者も関係者も誰もが高齢です。共産党の幟、それを立てる棒にしがみつくようにしている老いた関係者の姿も珍しくありません。こうした光景を目にした有権者が、共産党に未来があると思うはずもないでしょう。政権批判票の受け皿になるとかならないとか、それ以前の問題です」(同・筆坂氏)

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