長寿の大原則は「血液といかに上手に付き合うか」これだけは守るべき4つの日常習慣

ドクター新潮 ライフ

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人生は血液と共に終わる

「人生は、血液と共に終わります。死ぬまで元気で、しかも長生きを志す大原則は、この血液といかに上手くお付き合いをするかでしょう」

 世界心臓病会議部会長などの肩書きを持つ東丸貴信東邦大学名誉教授(平成横浜病院総合健診センター)は、血液の重要性をこう語る。

 体の隅々にまで酸素や栄養を送り届ける血液は、体重の約13分の1(体重60キロの人なら約4.6リットル)を占める。一升瓶にして、約2.5本分の量だ。心臓はわずか1分間で、この大量の血液を全身に拍出している。では、この血液という赤い液体は、どのような“中身”なのだろうか。

「血液の中身は、赤血球と白血球、血小板という血液の細胞(血球)成分が約45%、血漿(プラズマ)という液体成分が約55%です。血液の細胞を重量比でみると、赤血球が96%で最も多く、白血球は3%、血小板は1%。血漿成分は水分が90%、蛋白質が7%、その他の3%は微量の脂肪、糖、無機塩類です」

 血球の3種類にはそれぞれ主要な役割がある。赤血球は組織の酸素化や二酸化炭素の排出、白血球は感染防御、血小板は血を固める(凝集)ことだ。このため血小板は、怪我で出血したとき、止血を行う反面血栓症(かさぶた)の引き金役を務める。

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