自身の「覗き見」趣味に悩む41歳男性 原点は幼少時に目撃した母親の“ありえない振る舞い”

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 世の中には、さまざまな性的趣味を持つ人たちがいる。単なる趣味ならいざ知らず、それが満足されないと他人に迷惑をかけてしまうようなものもある。そして多くの人が、なぜ自分がそんな嗜好なのかわからないのだ。わからないが渇望してしまう。そしてその渇望が満たされるためなら犯罪の域まで行ってしまうこともなきにしもあらずだ。

「僕も何度か危ないときがありました」

 こんなことを話していいのかと羞恥心はあるが、他者がどう思うのか知りたい気持ちが強い、その結果、今の状況にあることも打ち明けたいと言ってくれたのは、戸川秀顕さん(41歳・仮名=以下同)だ。秀顕さんは20歳のころから、人の性を「覗き見したい」欲求にかられるようになった。

「昔は公園などでカップルがいちゃいちゃしたり、深夜、止めてある車の中でコトに及んだりする人たちがいたんですよ。僕も覗き見できる公園にときどき行っていました。もちろん捕まらないように気をつけながら……。ただある日、どうしてリスクを負いながらこんなことをしているんだろうと考え、自分が変態なのではないかと悩むようになったんです」

「僕が幼稚園生か小学校に上がったころか…」

 単にスリルを求めていたわけではないとわかっていた。子どもの頃の記憶をたどっていったら、母親の浮気に思いが至った。

「僕が幼稚園生か小学校に上がったころか……。家に帰ったら玄関の鍵が閉まっていた。うち、田舎でしたから当時、玄関に鍵をかける習慣なんてなかったんです。珍しいなと思いながら居間のほうへ回ったら引き戸が薄く開いていた。おかあさんと声をかけようとすると、母のうめき声が聞こえたんです。大変だ、おかあさんが苦しんでいると思って戸に手をかけたとき、中で母と隣のおじさんが全裸で絡み合っているのを見てしまった。子どもながらに見てはいけないものを見たと察して逃げ出しました」

 その日は帰るに帰れず、夕方まで河原にいた。彼がいなくなったと大騒ぎになり、近所の人に見つけられて帰宅すると、母が泣きながら抱きついてきた。秀顕少年は「母の矛盾というか、大人の都合のよさに呆れて声も出なかった」そうだ。

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