「ワクチンのネガティブな情報は出さない暗黙の了解が」 NHK「ニュースウオッチ9」の“捏造”疑惑

国内 社会

  • ブックマーク

Advertisement

「ワクチン死」を「コロナ死」にすり替える。「ニュースウオッチ9」にて信じがたい“捏造VTR”が放送されるも、NHKはいまだその経緯を説明していない。そこで背景を読み解くために取材を進めると、驚くべき証言が得られた。「番組関係者全員が共犯」――。

 ***

 前代未聞の放送から1週間余り。問題の映像に登場した、新型コロナワクチン被害者遺族の怒りはいまだに収まっていない。

「まさかコロナの遺族として紹介されるとは夢にも思いませんでした。放送を事前に伝えていた知り合いからは放送後にすぐ“あれは何なん?”と電話がありました。“コロナで亡くなったんじゃないよね?”と」

 そう語るのは、コロナワクチン接種後に夫が亡くなった河野明樹子さん。

「取材の最中からなんとなく違和感はありました。そもそも、亡くした主人のことを話すつもりで来たのに、“(コロナが)5類になってマスクが取れて、街の賑わいを見てどうですか? 遊んでいる子どもを見てどう感じますか?”と聞かれた時点で“ん?”と思いました。どう感じるも何も、私も他の遺族も、家族を亡くしたばかりでそれどころではありませんから」

 あまりにもピントのずれた質問ばかりだったため、

「しまいには、“けったいな取材やな、はよ終わらんかな”と思っていました。遺族にとってはどうでもいい質問ばかり。夫についての質問が向こうから積極的に飛んでくることもない。終わった後、他の遺族の方と“なんか的外れな感じやったねぇ”と言いながら帰りました」(同)

「バカにすんのもええ加減にせえよ」

 問題の映像は5月15日、NHK「ニュースウオッチ9」の最後に流された。

「新型コロナが5類に移行して1週間が経ちました」

 青井実アナがそう話し、林田理沙アナが、

「今夜はこちらの映像とともにお別れです」

 と言った後にスタジオの映像が切り替わる。

 まず「ダイヤモンド・プリンセス号」が映し出され、テロップには〈戻りつつある日常 それぞれの思い〉。さらに、〈私たちの3年あまり〉との文言とともに、ヒゲをたくわえた河野さんの夫の写真。河野さんが「いったいコロナって何だったんだろう」と話す場面で表示されるテロップには、〈夫を亡くした河野明樹子さん〉とあるのみで、“ワクチン”の4文字はない。続いて登場した二人のコロナワクチン被害者遺族のテロップにもやはり、ワクチンという表記はなかった。

 緊急事態宣言中で人けのない街の映像が、人が戻ってきた現在の街に切り替わる。そして、〈少しずつ明るい未来へ〉とのテロップが表示されてVTRは締めくくられる。そこに登場する河野さんら三人は、誰がどう見ても「コロナで家族を亡くした遺族」だった。

「バカにすんのもええ加減にせえよ、という気持ちです。ワクチンを打った身内が突然命を落とし、それについて喋ることがどれだけ辛いことか、あの人たちは分かってないんですよ」

 と、河野さん。

「ゲームとちゃうねん。ゲームで死んでリセットされるようなのとは話がちゃうねん。生きている人間がある日突然死んで、目の前からおらんくなるんですよ。そのことをまるで分かってない。スタッフの一人が主人の形見のグラスを見て“このグラス割ったら大変ですねぇ”とニヤニヤしながら言ってきた場面もあった。最後の最後までアホな質問して……」

次ページ:「完全に確信犯で、捏造」

前へ 1 2 3 4 次へ

[1/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。