「ラヴィット!」で大炎上しても…相席・山添が“次世代のMC候補”と呼ばれる理由

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山添は“芸能生命の危機”に陥っていない?

「ラヴィット!」(TBS)のロケで韓国に行った相席スタートの山添寛が、使用済みのつまようじで屋台の唐揚げを刺して食べてしまった。この件でTBSに批判が殺到し、大炎上となった。

 後日、番組内で田村真子アナが謝罪した。さらに、その韓国ロケの続編放送が中止になったことを報告する際に、彼女と共にMCの川島明も頭を下げた。

 店の売り物である唐揚げを勝手に食べてしまうという、いま社会問題になっている「客テロ」「バカッター」まがいの行いをしたことで、山添にも批判が殺到している。なぜ本人が公の場で謝罪しないのか、という声もある。

 原則的には、問題のシーンをカットせずにそのまま放送してしまった以上、その責任は番組制作サイドにある。番組側の代表として、田村アナや川島が謝罪をするのは筋が通っている。

 しかし、問題行為の当事者である以上、山添が非難されるのも無理はない。彼がこのことで芸能生命の危機に陥っているのではないかと思う人もいるかもしれない。

 しかし、個人的には全く逆の見解を持っている。山添はこの件で、短期的には多少評判を落としてしまうかもしれないが、長期的にはさらに飛躍することになるのではないか、と思うからだ。

新しいタイプの「クズ芸人」だった山添

 山添と山崎ケイの2人から成る相席スタートは、漫才もコントも器用にこなす実力派の男女コンビとして知られている。2016年には「M-1グランプリ」で決勝に進んだ。

 彼らのネタの題材は、恋愛や女性心理にかかわるものが多かった。男女コンビであることを生かして、その分野のスペシャリストとして独創的なネタを作り続けてきた。

 女性の心理にスポットを当てている以上、そこでは山崎のキャラクターばかりに注目が集まることになる。山添は彼女の引き立て役に徹することが多かった。

 しかし、最近になって、山添が単独でバラエティ番組などにも出るようになり、頭角を現している。「ラヴィット!」などの芸人が多く出るような番組では、ギャンブル好きで、借金まみれで、セオリーを無視して好き放題に暴れる「クズキャラ」として振る舞うようになった。

 岡野陽一、空気階段の鈴木もぐらのような、ほかの「クズ芸人」と呼ばれる人に比べると、山添は見た目もこぎれいで、態度も紳士的である。しかし、冷静な口調で問題発言を連発して、場をかき乱していく。彼は新しいタイプのクズ芸人として目立っていた。

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