コンドーム柄のネクタイで高校へ…性感染症・性教育の講演を年に100回こなす泌尿器科医によく持ち込まれる“相談内容”は?

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妻に感染させる夫も少なくない

 岩室医師の診察室には、こんな相談がよく持ち込まれるという。

「病気を妻に感染させてしまい、風俗に行ったことがバレそうなのです。妻は離婚も辞さないという怒りようで……先生! どうしたらいいでしょうか?」

 夫が妻に感染させるケースは案外多い。そんなときに岩室医師は、「次回は一緒に来院してください。私がとりなしてあげましょう」と答えるそうだ。そんなことが可能なのか? そして言われた通りに来院した夫婦には、まさに“うそも方便”な説明をする。

「この病気は、実は電車の手すりや、サウナなどでも感染することが稀にあります」

 性感染症の著名な泌尿器科医師がこう言えば、妻は納得して帰るという。ただし、パートナーに感染させてしまう人たちには、「あまり感心できる内容ではないですが」としつつも厳しいアドバイスを送る。

「風俗店で遊ぶことは奨励しません。もし感染した場合、1週間くらいで局部周辺に痒みや斑点などが現れ、排尿時の痛みや膿が出るなどの基本的な症状も発症します。家庭や友人に余計なトラブルを持ち込まないためにも、こうした自覚症状がないことを確認できるまで、せめて大事な人との性行為は避けるべきでしょう」

取材・文/段勲(ジャーナリスト)

デイリー新潮編集部

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