一命をとりとめた市川猿之助を待ち受ける苦難 最も気をもんでいるのは映画「緊急取調室」の関係者

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捜査の結果次第では…

 歌舞伎界きっての人気者で集客力もあった猿之助。そのスケジュールはびっしり埋まっている。本業の歌舞伎も年内はもとより、来年2~3月に新橋演舞場でのスーパー歌舞伎II(セカンド)「鬼滅の刃」に市川染五郎、松本幸四郎らと出演。さらに総合演出を担当することも決まっていた。だが、今回の件で代役を立てるのか中止にするのか、関係者はその対応に追われている。

「その中でも今、一番、気をもんでいるのは映画『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』の関係者たちですよ」(スポーツ紙記者)

 同作は、天海祐希(55)主演で、テレビ朝日系で放送されたドラマの映画版。警視庁捜査1課・緊急事案対応取調班の面々が対決する、内閣総理大臣・長内洋次郎を猿之助が演じている。すでに15日に完成会見が行われ、ホームページでは予告編も流されている。

 取調室で天海と対峙するシーンなど、主役ではないが、作品の根幹にかかわる重要な役である。予告編を見る限り、猿之助の存在感は健在だが、この作品に関係するスタッフが、警察による捜査結果を、一日千秋の思いで待っているのだという。

「捜査の行方次第ですが、万が一、無理心中ということになれば、刑事事件として、猿之助さんは殺人容疑で逮捕されることもあり得ます。殺人容疑がかけられた人物の映画を上映できるのかどうか。公開予定は6月16日。もう1か月もないので、撮り直しもできません。公開延期ならまだしも、中止となると大変なことになりますよ」(映画業界関係者)

 同作を製作する東宝宣伝部の担当者によると、

「こちらも状況がまったく把握できておらず、情報収集をしています。報道で知ることも多いのが現状で、現時点では何ともお答えできません」

 状況は松竹も同じようで、

「永年に亘りまして歌舞伎界を支えていただきました市川段四郎さんが、ご令室とともに突然ご逝去されましたことは弊社にとりまして痛切の極みでございます。謹んでご両名のご冥福を心よりお祈り申し上げます。また、市川猿之助さんの状況等につきましては、現時点で弊社として詳細な情報を把握いたしておりません。警察ならびに病院にて対応をいただいているものと認識しており、各方面からの情報把握に努めているところでございます。弊社として状況をご説明させていただける状況となりました際には、改めてお知らせいたしますので、ご理解賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます」(広報室)

 一日も早い、猿之助の復帰が望まれる。

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■相談窓口

・日本いのちの電話連盟
電話 0570・783・556(午前10時~午後10時)
https://www.inochinodenwa.org/

・よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
電話 0120-279-338(24時間対応。岩手県・宮城県・福島県からは末尾が226)
https://www.since2011.net/yorisoi/

・厚生労働省「こころの健康相談統一ダイヤル」やSNS相談
電話0570・064・556(対応時間は自治体により異なる)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_info.html

・いのち支える相談窓口一覧(都道府県・政令指定都市別の相談窓口一覧)
https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php

デイリー新潮編集部

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