銀座飲み歩きで離党の「大塚高司」元衆院議員、自民党復党の背景に「茂木幹事長」の思惑

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 2021年1月に緊急事態宣言中にもかかわらず銀座のクラブで飲み歩き、自民党を離党していた大塚高司元衆議院議員(58)が、5月11日、自民党に復党した。当時、一緒に酒を飲んでいた松本純元国家公安委員長、田野瀬大道衆院議員はすでに復党しており、これで、2年半ぶりに“銀座三兄弟”が全員自民党に復党したことになるが、松本氏は未だ議員には戻れていない。とはいえ、今回の復党で大塚氏が次の衆院選に出馬する可能性も出てきたわけだが、その背景には茂木敏充幹事長の思惑が見え隠れしていた。

ダブルスコアの大差

 政治部デスクが振り返る。

「松本氏、田野瀬氏、大塚氏の3人は、緊急事態宣言が発令され夜間の外出が制限されていた2021年1月18日の夜、都内のイタリアンレストランに行き、さらに銀座のクラブを梯子。その様子を週刊新潮が報じると、3人は揃って自民党を離党するという、前代未聞の事態に発展したのです」

 突如、無所属となった“銀座3兄弟”だが、その年の10月31日に行われた衆院解散総選挙で明暗が分かれた。

「松本氏は神奈川1区から無所属で出馬するも、立憲民主党の篠原豪氏に敗れて落選。無所属ですから比例復活も当然ありません。そして、大阪8区選出だった大塚氏は、そもそも選挙に不出馬という選択を取りました。代わりに自民党からは別の候補者が出たのですが、日本維新の会の候補相手に、ほぼダブルスコアの大差をつけられ、落選。結局、バッジを失わなかったのは、奈良3区から出馬した田野瀬大道氏のみでした。あれだけのスキャンダルを起こしながらも、地盤がしっかりしていて、維新も有力候補者を擁立しなかったのが奏功したのです」

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