バルブ最大手「キッツ」会長ご令息は三流ペテン師 「マスク詐欺」の次は「美容サロン開店詐欺」!?

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父親宛ての手紙

 総合バルブメーカー「キッツ」の堀田康之会長(67)は、「日本バルブ工業会」会長も務める業界の顔だ。その長男、堀田隼人氏(37)がコロナ禍に乗じて「マスク詐欺」に手を染めていたことは、以前この欄(「週刊新潮」2022年4月7日号)で取り上げたが――。

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 あらためて、名古屋市で焼肉チェーンを展開する俵幸嗣社長が被害を振り返る。

「当時、品薄のマスクを“父親の関係する会社から大量に仕入れられる”という話を持ち込んできた。マスクの転売先も確保済みで、1週間で10%の利益が得られるとの触れ込みでした」

 2億円の出資に応じると、堀田氏は「中国の税関で輸出許可が下りない」などと言い始め、マスクは手に入らず仕舞い。6500万円のみが返済され、堀田氏は音信不通となった。

 やむなく、昨年4月、父親宛てに、自身の窮状と返済を訴える手紙を投函した。だがその返事は、〈その取引は私の知らないものであることに加え、息子からは既に双方の弁護士間で協議等を進めているとの報告を受けております〉

 肝心の父親にもすげなくあしらわれ、昨年8月、俵社長は堀田氏を相手に1億5500万円の返還を求めて提訴。詐欺で刑事告訴する準備も進めている。

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