ヒロド歩美アナ 阪神愛のきっかけはマット・マートン…野球と“関西特有の事情”で鍛えられたMC力

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局アナ時代から全国ネットの番組に多数レギュラー出演

 興味や目的を一度持ったら、それに向かって一心不乱に没頭。そして、粘り強くやりきる凄さが彼女の特徴といえるのかもしれない。

 事実、野球以外でもこんなエピソードがある。父親は日系オーストラリア人だが、彼女自身は日本育ちのため、英語が苦手で話せないというコンプレックスがあった。それを克服するために猛勉強した結果、高校時代に英語スピーチコンテストの近畿大会で優勝、全国大会でも3位入賞するほどの英語力を身につけた。

 特技の1つは、阪神の「六甲おろし」こと「阪神タイガースの歌」を英語で歌えること。さらに、15年に大阪と兵庫で開催された「2015 WBSC U-18ワールドカップ」(16歳~18歳の代表選手で競われる野球の国際大会)の閉会式と表彰式では、日本語と英語を交えて司会を務めたこともある。

 彼女の凄さはもう1つ、入社1年目からスポーツ番組以外でも活躍していた点が挙げられる。入社わずか半年で起用されたのは、関西ローカルの朝の情報番組であり、1979年放送開始の長寿番組「おはよう朝日です」の人気コーナー「人気mono サキヨミEnter!」のキャスター。翌11月には、人気特番「芸能人格付けチェック」の3代目アシスタントMCに大抜擢され、ゴールデンタイムの全国放送バラエティ番組デビューを飾った。

 同番組では、メインMCを務めるダウンタウン・浜田雅功とのコンビネーションもピッタリで、2人して不正解に終わった出演者たちをイジリ倒す姿が印象的だった。あまりに好評だったのか、同じ制作スタッフによる「芸能人常識チェック~トリニクって何の肉!?」(19年4月~22年3月放送)でも浜田とコンビを組んでいる。

 他にも「M-1グランプリ」や「朝だ!生です旅サラダ」など、全国ネットの番組に多数レギュラー出演している。テレビ朝日と朝日放送、名古屋テレビ放送が共同制作した「サンデーLIVE!!」では、朝日放送の女子アナが共同制作の全国ネット報道・情報番組でレギュラーを務めた2例目となった。テレビ朝日と朝日放送の共同制作番組「サンデープロジェクト」でサブキャスターを担当した、赤江珠緒アナ(現・フリー)以来の快挙である。

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