中森明菜 小出し戦略が奏功したワケ

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5年半ぶりに聞ける「肉声」

 5年半ぶりの第一声は何か――往年のファンは楽しみで仕方ないだろう。

 4月28日から「中森明菜イースト・ライブ インデックス23 劇場用4Kデジタルリマスター版」が全国の映画館で公開される中森明菜(57)。1989年に行ったコンサートを収めたもので、ファンの間では「伝説の野外ライブ」として語り継がれているという。

「この本編終了後に、明菜がファン向けに音声メッセージを流すことになりました。公の場で本人の肉声が聞けるのは、2017年末のディナーショー以来。これをきっかけに、本格的な芸能活動復活となるのではと、ファンも期待しているのです」(スポーツ紙記者)

 明菜は昨年がデビュー40周年ということもあり、4月にNHK-BSプレミアムで「伝説のコンサート“中森明菜 スペシャル・ライブ1989”(リマスター版)」が放送された。反響は大きく、7月に地上波で再放送されたが、土曜日の夕方4時半からという放送時間ながら、世帯視聴率4.6%という高い数字を出した。翌8月には自ら社長に就任した個人事務所を設立し、12月にはファンクラブを開設している。

 昨年からにわかに起こった「明菜ブーム」。その背景には何があるのか。

「NHKの視聴率を見た時は、やはり明菜は強いというか、数字を持っているなと再認識しましたね。昨今の明菜ブームの背景の一つに、圧倒的な神秘性があると思います。最近の芸能人やスポーツ選手はYouTubeやSNSなどで“自分発信”をしまくり、テレビやネット配信番組と合わせるとほぼ24時間、その人の映像や画像、発言に触れることができる、いわば情報の洪水になっています。そうした時代に表舞台にでることなく、沈黙を守り続けている明菜は非常に稀有な存在です」(プロダクション関係者)

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