5歳年下の妻から浮気を追求され逆ギレ、離婚された47歳男性の告白 「元妻がしたことには納得がいかない」

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結婚してから「モテるように」、何をしても許されると…

 さらに悪いことに、彼は結婚してから「なぜかモテるようになった」と言う。確かに家庭を持った男性が女性の目を惹きつけることはある。そこで足元を見失うと大きな痛手を被るのだが、結局、雅貴さんもそうなった。

「家庭をもって安全地帯にいるような気になってしまった。家庭があるから外で遊べるとも思って……。僕はとにかく仕事で成果を上げ始めていました。だから何をしても許されると勘違いしていたのかもしれない」

 結婚して1年経つかたたないかのうちに彼は、同僚と飲みに行った先で知り合った同い年の杏子さんと関係をもった。言い寄られたのだと彼は言う。酔わされて前後不覚となり、気づいたらホテルにいた。 逃げられない状況だった、と。相手の女性は素敵で色っぽかったというから、酔っていなくても断ることはできなかったのだろう。

 それから何度か彼女に会った。会うたびホテルへ行った。そしてあるとき、紗都子さんが「浮気してるでしょ」と詰め寄ってきた。バレるはずがないと思っていたから、「するわけないだろ。オレには紗都子がいるのに」と言った。だが紗都子さんは、杏子さんと彼がホテルに入っていくところや、ホテルでの彼の寝顔の写真を見せた。

「嘘つき、と紗都子が言ったんです。私はあなたの何なの、と。僕はそれを聞いて逆ギレしてしまった。妻なんだから、もっとどっしりしてろ、夫の遊びくらい大目に見ろと。妻は泣き出しました。それを見て僕はさらに腹が立った。同時に自分が紗都子のものであることを知らせたくて、妻を無理矢理抱きました。妻は抵抗しなかったから、僕はある程度、許されたと思っていた」

 だが妻は許してはいなかった。そのときは、力ではかなわないから諦めただけだ。翌日、また彼を責めた。そこで彼は激昂し、妻に「オレのことが嫌なら出ていけ」と言った。その翌日、帰宅したら妻はいなくなっていた。

後編【不倫夫を恐怖に陥れた元妻からの「19年越しの復讐」 そしてようやく気づいた自らのあやまち】へつづく

亀山早苗(かめやま・さなえ)
フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。

デイリー新潮編集部

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