巨人のスタメンから重要な二人が外れたと思ったら、イヤな夢を見た【柴田勲のセブンアイズ】

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スタメンを外される夢

 巨人がDeNA戦から広島戦にかけて5連敗を喫した。現状3勝6敗で5位、いったいどうなっているのか。開幕早々、危機的な状況を迎えたのではないか。

 私は今朝(10日)ある夢を見た。試合のある神宮球場に行くとスタメンを外されていた。神宮なのになぜか対戦チームはオリックスだった。

 監督は川上(哲治)さん、長嶋(茂雄)さん、それとも原辰徳だったのか。そこはハッキリしない。

 ガックリきて記者席に向かった。と、そこに王(貞治)さんが座っているではないか。王さんもまたスタメンを外されていた。

 私が「エッ」と驚き、「どうしてですか?」と聞くのだが、王さんはなにも答えようとしない。黙って目の前の打撃練習を眺めている。寂しそうな表情だった。

 そこで目を覚ました。人によっては空を自由に飛んだりする空想的な夢を見るというが、私はほとんど現実的な夢を見る。いいことがあった時はいい夢、イヤなことがあった時はイヤな夢を見る。

 例えばゴルフの調子がいいとロングパットを軽々と決め、悪いとバンカーショットで苦しんでいる。妙に現実的な夢だ。

予想外のスタメン

 思い当たることがあった。9日の広島戦(マツダ)、巨人のスタメンから吉川尚輝と丸佳浩が外れていた。今季初の出来事にテレビの前で「エッ! なんで!」と叫んだ。ショックだった。

 試合前まで丸は打率1割、吉川尚は2割だった。リフレッシュの意味合いもあったと思う。だが、まだ開幕して9試合目だ。吉川、丸はこの時点で外す選手ではない。

 原監督は9試合で8通りの打線を組んでいるが、そんなにジタバタしてどうする。相手にとっては巨人が焦っている、浮ついている、足が地に着いていないとしか映らない。

 私は何度か言ってきたが、1番吉川、2番坂本勇人、3番丸、4番岡本和真、5番中田翔、6番ルイス・ブリンソン、8番大城卓三の打順が理想形だと思っている。オーソドックスだ。相手チームが最も嫌がる。

 7番には相手投手の左右を見てオコエ瑠偉、梶谷隆幸、長野久義を使えばいい。8番大城の調子が上がったら7番に上げる。

 シーズンは長い。どんな選手でも打つ時があれば不調に陥ることもある。だが、実力のある選手は必ず打つようになる。

 広島の3連戦、7日・11安打で2得点、8日・10安打で3得点、9日・8安打で2得点だった。安打数はそれなりに出ていても得点にならない。落ち着きがない打線では当然だ。

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