巨人・坂本勇人は6番で起用する選手ではない【柴田勲のセブンアイズ】

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中田の活躍に期待

 2日の第3戦目では同点の7回無死一、二塁で勝野昌慶の初球を一塁前に転がして、2年ぶりに犠打を記録した。これが攻撃のリズムを作った。開幕から9打席連続ノーヒットだったが、ここという場面でチームに貢献できる選手だ。

 打線はあまりいじらない方がいいし、坂本の6番は相手にとっては楽だ。

 4番の岡本にまだ一発が出ていないが中田が好調だ。相手投手に差し込まれずに左方向へ引っ張っている。そうかと思えば右方向への意識も忘れていない。

 巨人移籍3年目の今季、活躍してくれそうな予感がする。

 さてセ・リーグだがヤクルトが広島に3連勝すれば、阪神もDeNAに3連勝した。開幕前の予想では巨人を優勝候補に推したが、ヤクルト、DeNA、そして阪神を含めた4球団の混戦になるのではとみた。広島と中日はやはり下位にした。

 いずれにせよ、ペナントレースは始まったばかりだ。どう転んでいくのか。昨年以上の盛り上がりを期待しながら見ていきたい。

柴田 勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。

デイリー新潮編集部

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