神戸山口組の井上組長が激怒した最高幹部の「ひと言」

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井上組長の逆鱗に触れた

「神戸山口組を脱退後、その実態を激烈に批判していた絆會の織田絆誠代表に対し、神戸側がヒットマンを放ち、織田代表の身代わりとなってボディガード役の楠本勇浩組員が射殺されました。2017年9月のことです。その楠本組員の去年の命日に、当時神戸山口組の若頭補佐だった竹本均・百八竜会会長と共に青木会長は現場を訪れ、手を合わせたことがありました」(同)

 折から、神戸山口組は池田組と連帯する「2社連合」計画が進行していた。その池田組と絆會とは運命共同体として知られ、となるとこの3社は友好関係を結ぶことになる。織田代表としてはそういった関係になるにあたって、かつて自らをターゲットとした事件について神戸側からの謝罪のようなものを求めたとされる。

「織田代表の意向を踏まえ、青木・竹本という2人の最高幹部が弔いの場に姿を見せたわけですが、この行為が井上組長の逆鱗に触れたということでした。しかし、2人共にその叱責を受け入れがたく、井上組長から心が離れ、結果として組織を抜ける決意を固めたようです」(同)

カタギになって頑張れよ

 脱退の決意を固めたものの、その意思を明確にしないまま組織と連絡も絶っていた青木会長。最近になって井上組長から電話があったという。

「その時初めて青木会長は“神戸山口組を出ます”との意思を伝え、井上組長は“カタギになって頑張れよ”と激励したのですが、青木会長は“いや、カタギにはなりません”と伝えたことから井上組長は激怒したということです。自身の組織で本部長まで務めた人間があろうことか対立組織に移籍するということですからね。ケンカを売られたということですし、ショックだったのでしょう。一方の青木会長としても、素知らぬふりをして6代目山口組側に戻ることは自身のスタンスとして許せず、移籍の意思を明確にしたということでしょう」(同)

 ちなみに青木会長と共に弔いの場を訪れた神戸山口組の竹本均若頭補佐も、破門状が出されたため、組織を抜けることになった。ナンバー2である小嶋恵介若頭と揉めたのがきっかけだとされる。

「竹本若頭補佐は“高山清司若頭を独立組織になっても狙う”と豪語しているようです。そういうこともあるので、青木会長とは違って、6代目側は竹本若頭補佐を受け入れることはないようです」(同)

 こうしてまた2人、神戸から最高幹部が脱退することになったが、その後の道はそれぞれ違うことになりそうだ。

デイリー新潮編集部

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