買い物中の尿漏れで自己嫌悪、トイレに駆け込んでも窮地に…61歳「前立腺がん患者」が語る“想像を絶する異変”

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 間寛平、西川きよし、宮本亞門、三谷幸喜……いずれも著名人ばかりだが、彼らの共通点をご存知だろうか。ひょっとすると、男性のほうが正解者は多いかもしれない。答えは「前立腺がんの罹患を発表した人々」だ。(全2回目の2回目)

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 天皇陛下も検査を受けられた。2022年11月、前立腺のMRI検査を受診された。前立腺がんの診断に使われるPSA(前立腺特異抗原)の数値が高かったためだ。

 在位中だった上皇陛下も、2002年12月に前立腺がんが見つかり、翌03年1月に摘出手術を受けられた。

 公益財団法人「日本対がん協会」の公式サイトには、《部位別がん罹患数(2019年)男性》のデータが紹介され、以下のように説明されている。

《男性の部位別の罹患数をみると、男性は前立腺がんが9万4748人(16・7%)と最も多く、次いで大腸がん8万7872人(15・5%)、胃がん8万5325人(15・1%)、肺がん8万4325人(14・9%)、肝がん2万5339人(4・5%)の順となりました》

 実のところ、死亡者数はそれほどでもない。とはいえ男性なら、誰でも前立腺がんに罹患する可能性がある。まさに“他人事”ではない。

 手術はどのような内容なのか、術後はどのような状態になるのか──手術を受けた男性(61)がデイリー新潮の取材に赤裸々に語ってくれた。

 男性は2022年4月、勤務先が実施した健康診断でPSAが11・86だと知った。一般的に4・0以上で「高い」と判断され、2桁だと前立腺がんの疑いが強くなる。

 8月に大学病院で生検を受け、9月に前立腺がんだと医師から告知された。治療には手術、放射線、化学療法などがあるが、担当医は「ロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺全摘除術(ダ・ヴィンチ)」がベストという見解だった。

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