“理想の上司”ランキングで突如3位に…アンミカ人気を分析して浮び上るコト

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

モデル業の次は「学び」

 それ以降も挑戦を続けた。今度は「学ぶ」ということに前向きになる。3歳で来日したので、韓国語が出来なかったことから、2002年から1年間、ソウル市の延世大学校韓国語学堂に留学する。その結果、母国語をマスターした。

 学びはその後も続け、数々の資格を得た。漢方養生指導士、日本化粧品検定1級、珠算初段、秘書検定3級……。一般紙の朝刊は全て読む。言葉に説得力があるのは経験も知識もあるからだろう。

 気がつくと、2世タレントブームは下火になっている。高学歴だけが売り物のタレントを嫌悪する風潮も生じている。

 一方、泥水を飲まされるような青春期を送りながら、挫けず、自力で夢を実現させ、その後も慢心しなかったアンミカが、視聴者から待望視されている。

 将来に明るさが見出しにくい時代だからこそ、たくましいアンミカが脚光を浴びるのだろう。ちなみに、くりぃむしちゅーの上田晋也(52)はアンミカを「人類最強」と評している。

 時代によってベストセラーになる書籍の傾向は移り変わるが、求められるタレント像も変化する。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。大学時代は放送局の学生AD。1990年のスポーツニッポン新聞社入社後は放送記者クラブに所属し、文化社会部記者と同専門委員として放送界のニュース全般やドラマレビュー、各局関係者や出演者のインタビューを書く。2010年の退社後は毎日新聞出版社「サンデー毎日」の編集次長などを務め、2019年に独立。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 3 4 次へ

[4/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。