娘が産まれて“外注”になった41歳夫の悩み…悪友から見せられたスマホで知った“妻の秘密”とは

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スマホに映っていたのは…

 洋輔さんは突然、言葉を切った。唇を噛みしめている。そこに写っていたのは妻の友里菜さんだったのではないかと感じた。彼の顔を見ると、頷きながら「そうです。妻だった」とつぶやくように言った。

「あんなに僕のスキンシップを拒んだのに、こんなグループで遊んでいたなんて。ショックのあまり何も言えなくなってしまった。友人は僕が興味を持ったと勘違いしたらしく、『この彼女、昔からこの世界ではけっこう鳴らした人らしくてさ、学生時代からこういうことをしていたという噂もある。緊縛が好きなんだよ、彼女。彼女を縛りたくて緊縛を習ったヤツまでいる。色っぽいんだよなあ、縛られた彼女』と写真をためつすがめつしてる。写真の妻は思い切り縄をかけられて恍惚とした表情でした」

 洋輔さんは、どうやって友人と別れて帰宅したのかまったく記憶がないという。帰ると妻がにこにこしながら迎えてくれた。

「来週は私が飲み会だからねーという妻の声を聞いたのは覚えているんですが、あとは何がなんだか……。気づいたら翌朝になっていました。妻が『珍しくすごく酔ってたわね。玄関先で寝ようとしたから、抱きかかえて寝室まで来たのよ』って。そうか、あれは夢ではなかったのかと、なんともいえない気持ちになりました」

後編【「こういうサークル、知ってるよね」妻を問い詰めたものの、気付くと泣いていた…41歳夫の苦悩と寂しさ】へつづく

亀山早苗(かめやま・さなえ)
フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。

デイリー新潮編集部

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