「舞いあがれ!」の史子役で異彩を放った八木莉可子 今後も注目すべき若手女優の“凄さ”とは

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ひねりのあるヒロイン役でさらなる飛躍か?

 普段の八木は大人びたルックスの正統派美人で、高い透明感がある。それだけに、マウントを取るような敵役の史子は、観る者により“驚き”を与えただろう。穏やかな幼馴染関係を続けていた舞と貴司の間に突如現れ、波風を立てる役回りだったが、同時に芯の強さとピュアさを兼ね備えていた史子は、本作の中で“特異な光”を放ったと言っていい。

 複雑な役柄を好演した演技巧者ぶりで今後、業界内での八木莉可子の注目度はますます上がるに違いない。その手始めが、NHK総合の「夜ドラ」枠で4月3日から放送予定の「おとなりに銀河」である。

 主人公は売れない漫画家の久我一郎(佐野勇斗)。八木はヒロインの五色しおりを演じるが、実は「流れ星の民の姫」という難しい役どころだ。ファンタジー要素やコメディ要素も含みつつ、温かく優しい恋の物語で、果たして八木はどんな新境地をみせてくれるのだろうか。

 いずれは朝ドラのヒロインになりそうな逸材だけに、これからもその演技から目が離せない。

上杉純也

デイリー新潮編集部

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