日向坂46卒業の「宮田愛萌さん」 が初の小説集を発表 「名刺を作ってみたけれど…」グループ卒業後の肩書に悩み

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 今年1月にアイドルグループ・日向坂46を卒業した宮田愛萌さん(24)は、2月28日に初の小説集『きらきらし』(新潮社)を刊行した。“小説家”として新たな一歩を踏み出した宮田さんに、執筆秘話や今後の活動について聞いた。

本好きならではのこだわり

『きらきらし』は、万葉集をモチーフとした5篇の連作短編小説集で、奈良県で撮り下ろした写真もふんだんに盛り込まれた一冊だ。宮田さんに発売を迎えた心境を聞いた。

「発売日の朝に書店回りをしたんですけど、普段から行っている書店に『きらきらし』が平積みされているのを見て、『本だ~!』って思いました。日本の文学みたいなコーナーに並んでいて、『たしかに万葉集だからか』って、不思議な気持ちにもなりました」

 シンプルな佇まいの装丁にもこだわりが詰まっている。

「箔押しの赤いキラキラが可愛いですよね。実現するのは難しいと思っていたので、手に取ってみて『本当に箔押しだ』って感動しました。あと、新潮社さんのマークに憧れていたので、裏表紙の定価の横にある『S』のマークを1番に見ちゃいました。新潮社の本にはここにマークが入っているので、いつもカッコいいと思ってたんです」

「6時半までに帰ってきてねって」

 文学好きアイドルとして知られた宮田さんは、2018年に短編小説「羨望」を発表するなど、小説家としての一面も持つ。

 執筆期間を振り返ってもらうと、

「ずっと楽しかったです。締め切りまで3カ月くらいしか時間が無かったんですけど、実はずっと書き続けてたわけじゃなくて……。たまに友達と遊ぶ約束をしちゃってたんで、前日は死ぬ気でその日の分を終わらせるみたいな感じで、それも含めて楽しかったです」とストイックな一面も。

 自宅では集中して執筆できないということにも気が付いた。

「毎日シェアラウンジに通って執筆してました。だいたいお昼12時くらいに行って、夕方5時くらいまで書いての繰り返しでした。母親に『6時半に晩ご飯だから、それまでに帰ってきてね』って言われてたので」

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