歌舞伎町の「セクシー女優と飲める店」が風営法違反で摘発 取材した記者を仰天させた“マジックミラー越しの景色”

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「セクシー女優と飲める」を謳い文句に営業していた新宿・歌舞伎町の飲食店「SOD LAND」が、風俗営業の許可なしで女性従業員に接客させていたとして警視庁に摘発された。セクシー映像業界大手の「ソフト・オン・デマンド(SOD)」が直営しているとあって、男性客に人気だった。オープン時に「週刊新潮」記者が取材していた“淫靡な”店内風景をお伝えする。

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地下一階、地上4階、まるごとビル一棟が「大人のテーマパーク」

 眠らない街、新宿・歌舞伎町。若者らで賑わう「トー横」の裏に「SOD LAND」ビルはある。3月15日の夕刻に訪れると、店内は真っ暗で入り口には「CLOSE」の看板が掲げられていた。

「前日の14日、盛り場総合対策を実施している本庁保安課と新宿署が摘発に入りました。その場で店長が風営法の無許可営業で現行犯逮捕。翌日、SOD社長の井口翔容疑者も同容疑で逮捕されました」(警視庁担当記者)

「SOD LAND」はコロナ真っ盛りの2020年10月にオープン。業界大手のSODが地下一階、地上4階、まるごとビル一棟を使って「大人のテーマパーク」を作ったと話題になった。そのプレオープン日に、週刊新潮記者は取材に訪れていた。

ドリンクを頼むと耳元で女優が官能小説を朗読

 1階だけはセクシーDVDなどグッズの販売コーナーとなっているが、他の階はコンセプトごとに分かれた女性たちと飲める空間になっている。地下一階は、「SOD社員」が店員を務める立ち飲み屋。もちろんDVDの世界感同様、本物の社員かどうかは怪しい。

 2階は現役の風俗嬢コーナー。地域の風俗店とも提携しており、自分にぴったりの風俗を紹介してくれる案内所の役割も兼ねていた。質問に答えることで、客の「風俗スコア」を採点してくれるという謎の“問診票”も。〈風俗に行ったら、1000円のおつりがでました。どうする?〉といった質問が書かれていた。

 3階フロアには、客が4~5人座れる丸いカウンターが2、3配置されており、それぞれに現役のセクシー女優が立っていた。見覚えのある有名女優の姿も。ここでは、ドリンクを頼むと、耳元で女優が官能小説を朗読してくれるサービスが売りとのことだった。コロナ対策で客との間にはアクリル板が設置されているのだが、1時間ごとにアクリル板の両面を女の子と一緒にタオルで拭き合うという“清掃タイム”なんて遊びも。警察情報によれば、摘発に入ったのはこの3階で、カウンターでの接客が違法な接待行為とみなされたようだ。

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