「R-1グランプリ」の苦境 関係者は「人材も払底で関西ローカルに戻したほうが良いかも」

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 話題の“やらせ疑惑”より、よほど深刻な事態だろう。3月4日にフジテレビ系列で放送された「R-1グランプリ2023」(関西テレビ制作)の視聴率が発表されたのだが、世帯平均が関東5・8%、関西9・5%(ビデオリサーチ調べ、以下同)と非常に低い数字だったのだ。

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 まずは“やらせ疑惑”から先に振り返っておこう。トップバッターのYes!アキト(32)がネタを披露すると、なぜか田津原理音(29)の名前と「470点」という得点が表示されてしまった。

 7番手としてネタを披露した田津原の得点は“誤表示”と同じ470点で、しかも優勝の栄冠を手にした。関西テレビはシステムエラーの経緯を発表、謝罪したが、世論は納得しなかった。

 SNSでは「田津原の優勝は最初から決まっていたのではないか」と疑問視する投稿が相次ぎ、多くのメディアも騒動を報じた。

 話を視聴率に戻せば、スポニチアネックスは6日に配信した記事で《西高東低の傾向が今年も顕著となった》と報じた(註)。だが、関東も関西も共に低視聴率だったと指摘すべきだろう。

 ライバルキー局のプロデューサーは「R-1は2005年から全国中継になりましたが、今回の視聴率は関東でも関西でも共に過去最低を記録しました」と言う。

「昨年のM-1を制したウエストランドの井口浩之さん(39)は『R-1には夢がない』というネタで日本中を笑わせました。その『M-1グランプリ2022』(テレビ朝日系列/ABCテレビ制作)の世帯視聴率は関東17・9%、関西30・1%でしたから、まさにトリプルスコアの大差がついたことになります」

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