俳優・三浦友和という生き方 2年前のインタビューで語った「浮気についての名言」

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何でも話す理由

 三浦はインタビューの際、40歳前後の一時期に、パチンコに没頭したことも自ら明かした。

「地方ロケに行った時、最初に探すのがパチンコ屋という時期もあった」(同)

 パチンコに凝っていた過去を語る俳優も珍しい。三浦は何でも隠さずに話す理由をこう説明した。

「本を書いた時、編集者から言われたんですよ。『自分だけ良い格好をしてもダメですよ』って」(同)

 ほかにも理由はあるのではないか。根も葉もないことを書かれ続けたため、無意識のうち、それに抵抗するようになり、取材時には事実のすべてを積極的に明かすようになったのではないだろうか。

 ちなみに三浦の40代半ばからの趣味は作陶。自分の窯を地方の山中に持ち、信楽焼の花瓶などをつくっている。一方、百恵さんはキルト作家としても知られる。申し合わせたわけではないだろうが、夫婦そろって工芸を愛する。

 三浦と百恵さんは2020年、「理想の有名人夫婦」(明治安田生命調べ)でV15を達成し、殿堂入りを果たした。

 それもうなずける。「赤いシリーズ」などで恋人同士を演じ、ゴールデンカップルと呼ばれた2人が、そのまま結ばれた上、一度もケンカをしたことがないことで知られるのだから。

 もっとも、ケンカをしないことを讃えられていることについて、三浦は釈然としない様子だった。

「ケンカしたことのない夫婦なんて、いっぱいいますよ。不思議でもなんでもない」(同)

 特別視を嫌う。これも、あまりに特別扱いされたことへの反発が背景にあるのではないか。ちなみに三浦は浮気をしたこともない。そう決めていたからだ。

「浮気をする、しないは人間性の問題ではなく、浮気をしないと決めて生きているか、決めていないかだけです」(同)

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