岸田首相「慢性副鼻くう炎」で手術 周囲が感じていた「我慢の限界」

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首相の焦り

「別の関係者に聞くと、“首相の焦り”を感じると言っていました。全身麻酔の手術をしても入院はせずに、通院とした点について、“健在ぶりをアピールしたかったのではないか”ということでした。去年、コロナに感染した時も早めにリモートで職務復帰して、元気さを演出しようとしていましたよね。あの時も、しっかり休めば良いのにとの声が結構あがりましたが、とにかく早く顔を見せようとした。支持率が思うように回復しない点を普段から気にしていることのあらわれかもしれません」(同)

 他方、自民党の閣僚経験者によると、「5月に首相の地元・広島で開かれるG7サミットに向けて、首相は意気軒高ですね」とのこと。

「前のめりではないかというくらいかなり気持ちが入っている。サミットの成果を強調することで求心力を高めたいとの狙いがあるのは間違いないでしょう。統一地方選、補選、そして晴れ舞台のサミットを迎えるにあたって懸念材料は出来る限り取り除いておきたい。その1つが今回の手術だったということでしょう。党内にはサミットを機に辞任するという”花道論”を吹聴する人もいますが、まったくそんなことはないと思いますよ」(同)

 昨年後半からは閣僚の辞任が相次ぎ、最近では長男の政務秘書官・翔太郎氏の外遊時における観光問題、側近だった荒井勝喜秘書官のLGBTへの差別発言からの更迭と、秘書官関連での失点が重なっている。

 懸案だった手術を終えたことで、反転攻勢に転じることができるか。

デイリー新潮編集部

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