侍ジャパン・ヌートバーの祖父が語る、栗山監督「最強の口説き術」 アメリカでは「クリヤマって何者?」と話題に

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「侍ジャパン」30人のメンバーが栗山英樹監督(61)によって読み上げられた。話題はその豪華布陣である。大谷にダルビッシュ、他にも現役メジャーリーガーが3人……これだけのスターがなぜはせ参じたのか。そこに落とし穴はないのか。報じられないWBCのベンチ裏。

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「候補とは聞いていましたが、無理だと思ってた。入ったと娘から聞いて信じられない気持ちでしたよ」

 と喜びの声で語るのは、メンバー入りしたラーズ・ヌートバー外野手の母方の祖父である。ヌートバーはセントルイス・カージナルスの所属。アメリカ人の父と日本人の母を持つ日系アメリカ人で、母の出身は埼玉県である。

「孫と会うのは難しいけど、東京ドームのチケットは取ってあります。もちろんうれしい限りです」

 ヌートバーは昨シーズン108試合に出場しているものの、日本ではほぼ無名の存在だった。それに白羽の矢が立ったのだから、祖父が驚いたのも無理はない。

5名のメジャーリーガーが

 野球の国別世界一を決めるワールドベースボールクラシック(WBC)が3月9日から開催される。栗山英樹監督は1月26日、日本代表メンバー30名を発表。そこには昨季三冠王の村上宗隆内野手、投手5冠の山本由伸投手といったNPBのスターだけでなく、前述のヌートバーはじめ、大谷翔平、ダルビッシュ有、鈴木誠也、吉田正尚と5名のメジャーリーガーが名を連ねた。

 WBCはレギュラーシーズン開幕直前の開催だ。出場すれば調整が難しくなるし、故障を招く一因にもなる。そのため、世界最高のリーグでしのぎを削るメジャーリーガーは日本代表として声を掛けられても辞退することが少なくない。実際、前々回は参加ゼロ、前回も1名にとどまったから、今回は異例。

 しかも、二刀流・大谷の実績は説明するまでもないし、ダルビッシュは最多勝のタイトルを獲得したこともあるメジャーを代表する投手の一人。鈴木や吉田も、日本で首位打者獲得経験が2度ある強打者だ。

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