侍ジャパン・ヌートバーの祖父が語る、栗山監督「最強の口説き術」 アメリカでは「クリヤマって何者?」と話題に

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ヌートバーに最初に連絡したのは?

 第1回WBCに出場し、見事優勝に輝いた元ロッテの里崎智也氏も、

「現状選べる選手の中では、最強のメンバーではないかと思います」

 と太鼓判を押すように、かつてない陣容となったのは間違いない。

「これだけの選手を集めたのは、栗山監督の手腕によるところが大きいですね」

 と述べるのは、さるスポーツ紙のWBC担当記者。

「栗山監督は日本ハムの前監督。日ハム出身の大谷にとって二刀流生みの親であり、昨夏アメリカを訪れた際には説得を受けています。同じく日ハムから渡米したダルビッシュも、“栗山監督に出なさいと言われたから出ます”と言っている」

 それだけでなく、前出のヌートバーも、

「彼に最初に連絡を寄越したのは、大谷の通訳である水原一平氏だそうです。水原氏からインスタグラムのDMで“興味はあるか?”と聞かれ、そこから栗山監督とつながったとか」

 水原氏ももともと日本ハムの通訳で、大谷に付き添って渡米した経歴を持つ。つまり、元上司の栗山監督の名代として露払いを務めたことになるわけだ。

大谷自身がスカウト役に

 更には、直前まで候補となっていた選手にクリーブランド・ガーディアンズのスティーブン・クワン外野手がいる。彼の母は日系人だが、アメリカ生まれであったため出場資格を得られなかった。

「彼の候補入りのきっかけは、昨年9月に試合で大谷と会った際に、“出ない?”と声を掛けられたことだそうです。その後は水原通訳と参加資格について連絡を取り合っていたとか」

 というから、大谷自身も監督の命を受け、選手とスカウト兼任の「二刀流」を務めたというわけなのだ。

「クリヤマって何者?」

「アメリカの球界関係者の間では、『クリヤマ』って何者?と密かな話題になっていますよ」

 とは、別のスポーツ紙のWBC担当記者である。

「大谷とダルビッシュにとって、今シーズンは契約が切れる“コントラクトイヤー”。その大事なシーズンの二人を口説いた、タフネゴシエーターといわれていますね。選出した選手には携帯に直接電話をかけてお願いをし、また、うるさ型の阪神・岡田(彰布)監督のところにもあいさつに行くなど、多方面の配慮を欠かさない人。NPBは大谷ありきで栗山さんを監督にしましたが、それ以上の働きをしていると評価はうなぎ上りです」

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