甘利明前幹事長が炎上後に発言を“捏造” 背景に「要職から遠ざかっている焦りが」

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政局オンチを露呈

 甘利氏は“炎上癖”で知られ、2020年8月にはブログで菅義偉総理(74)=当時=と会員候補の任命を巡って対立していた日本学術会議が〈中国の「外国人研究者ヘッドハンティングプラン」である「千人計画」には積極的に協力しています〉と指摘。その後に〈間接的に協力しているように映ります〉と修正した。

 昨年2月には塩野義製薬が開発した新型コロナワクチンと治療薬について、ツイッターに〈厚労省を督促中〉と投稿し「政治的圧力では」と批判を浴びている。

 先の政治部デスクの解説。

「一昨年に幹事長を辞任して以来、甘利は政府や党の要職から遠ざかっている。その焦りから、自分が政策通だと誇示したかったのでしょうが、かえって政局オンチを露呈した格好です」

 BSテレ東は甘利氏が主張する発言の有無について、「放送されたことがすべて」と回答。当の甘利氏は、

〈番組開始前の打合せで、司会者も交え以下の(ツイートした)やり取りがありました。(中略)打合せの流れで本番が始まったため、ツイッターで、一連の会話を混同してしまったことはお詫びいたします〉

 と放送中のやり取りでなかったことを認めたものの、その弁明はあまりに苦しい。センセイこそ、ミスリードにはくれぐれもご注意を。

週刊新潮 2023年2月9日号掲載

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