三浦瑠麗にEXIT兼近…相次ぐスキャンダルであらわになったコメンテーターに求められる適性とは?

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不要論も上がる中で……コメンテーターに最も不必要なものは「サービス精神」

 こうしてみると、テレビの求めるイメージに過剰適応するコメンテーターほど後々苦しいことになるといえるのではないだろうか。良くも悪くもサービス精神が旺盛だと、余計な発言や振る舞いが増えていく。そしてコメントの説得力が下がり、お茶の間には嫌われるという悪循環だ。だからスキャンダルが出てきたとき、あんなに偉そうに言ってたのに、と大炎上してしまう。

 そう、これからのコメンテーターに必要なのはギャップでも波乱万丈の経験でもなく、サービス精神の無さなのではないか。兼近さんの報道を見て、個人的には昔「とくダネ!」で小倉智昭さんが、島田紳助さんの引退会見を受けて「公権力でどうにもならないときに闇社会の助けを知らずに借りることもある」と発言したのを思い出した。普通に暮らしていたらそんなことはないと思うが、元テレビ局アナウンサーでもそう言ってしまうような人間関係が転がっているのが芸能界であり、なんでも正直にフラットな立場で言うのが視聴者サービスと考えていると痛い目を見る。

 そもそも専門家ではないコメンテーターが必要かどうかについては、疑問に思う声も少なくない。兼近さんの処遇はテレビ局と事務所が決めることであるが、彼のこれからの「出口戦略」は、大きな転換を迫られているのではないだろうか。

冨士海ネコ

デイリー新潮編集部

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