水道橋博士辞職でれいわの参院議員になる蓮池透さん “ローテーション批判”について聞いた

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中身の濃い1年

 非拘束名簿式の全国比例は、個人名での投票が2、3割で、政党名が7割以上だった。

「個人より政党を支持してくれた方が多いので、ローテーション制にしても民意は裏切らないと思います。1年間しか任期がないので、中身の濃い1年になると思います。任期が6年もあると、その間は安泰だと考える議員がいるのではないでしょうか。1年しかない分、全力で取り組みたいと思っています」

 場合によっては、北朝鮮による日本人拉致問題にも力を注ぐという。

「その時の政権に関心があれば、積極的に拉致問題にも取り組みたいですね。解決のための糸口がつかめればと思っています」

 自民党の世耕弘成参院幹事長は、ローテーション制は憲法の趣旨に合致しないと批判した。

「憲法の趣旨にそぐわないのは、安倍晋三内閣が2014年に閣議決定した集団的自衛権であり、今月岸田文雄首相がバイデン大統領と合意した敵基地攻撃の方でしょう。弱小政党が奇抜なことをやると、袋叩きに遭うんです」

 新人議員がわずか1年で何ができるのか、という指摘もある。

「私たちは、みなそれぞれ社会経験を積んでいます。1年で何ができる。弱小政党に何ができるというのなら、大政翼賛会でしか政治は動かせないということになり、それはそれで危険なことだと思います。独裁国家にならないように、ローテーション制で政界に一石を投じ、新風を吹き込みたいです」

デイリー新潮編集部

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