「エロとお金はみんな好き」 杉原杏璃が“億り人”となっても働き続けるワケ

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物欲のない杉原のモチベーションは

 現在は投資に関する仕事のほかに、自身が運営する補正下着のブランド「Andijur」のビジネスも手がけている。

「30代のころ、グラビアはいつまでもできないので、体のラインを活かした次のビジネスとして2014年に立ち上げました。中国での展開も考えて、2年ぐらいをかけて日中を行き来して、商標も中国と台湾で登録して、中国の会社と契約して船便で全部送ったところでその話がぽしゃってしまって…。海外との契約は最後の最後まで分からないものですね。でもまた別の中国の会社が決まりそうです。『もう中国進出は遅いよ』という方もいらっしゃるんですけど、Made in Japanという価値をしっかりと分かってくれる同じアジアの方々なので。そこに対してビジネスで勝負できるものなら1度はしてみたいなと考えました」

 昨年9月には投資の勉強のためのオンラインサロン「杉原杏璃の資産運用ルーム ~Polish~」をスタートさせ、さらに「今後は不動産を一棟買って、そこをシェアハウスにしたいんです。1月には内見する予定です。投資の館にしたい。それが大きな夢です」と語る。

 直接の投資以外にも手広くビジネスを手がける杉原だが、実は彼女自身はお金にも物にも執着はないという。

「私、物欲がないんですよ。自分に対してのお金は月10万ぐらいあったら足りるくらい。それもエステだったりと美容のためくらいしか使っていないです。ご飯も豆腐があればいいし、じゃがりこを食べて済ますときもあります。お金があったら次の投資に回すだけ。資産も、たぶん私が死んだら家族が相続するので(笑)」

 たしかにこの日の取材で杉原が手に下げてきたのは、ブランドもののバックではなく、エコバック。マネージャーや周囲の人からはさすがにもっと良いバッグを買ったらと勧められるが、本人はあまり気にせず買わないのだという。

 それでは、なぜ働くのか。そのモチベーションについてこう語る。

「人のためですね。家族のためとか、地元の友達のためとかですね。友達からは『私たちは主婦で夢もちょっと潰えて、子供のために生きている。でも杏璃くらい自由に生きている人はいないから、頑張って楽しませてよ』って言われます。だからそういうのがモチベーションですね。逆に自分のためにはもう頑張れなくなってますね」

 金は追いかけると逃げる、とはよく聞く話だが、杉原自身がそれを証明しているのかもしれない。

「結局、金儲けのためにやっていたら、本当にお金は貯まらないだろうなってつくづく思います」

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。現在は退社し雑誌、ウェブで記事を執筆。個人ブログ「OUTCAST」も運営中。Twitter:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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