81歳の誕生日を迎える「6代目山口組の司忍組長」の後継とその条件とは?

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衰えを見せない当代

 1月25日に81歳を迎える6代目山口組の司忍組長。常に後継者問題がつきまとうが、7代目はどうなっていくのか? 元山口組系義竜会会長の竹垣悟氏(現在は、暴力団組員の更生を支援するNPO法人「五仁會」を主宰)に展望してもらった。

「司組長の身体つきや足取り、視線の配り方など、いずれも衰えを見せず、自己管理ができていると強く思います。とはいえ、組織は常に新陳代謝を続けて行く必要があるので、後継のことが司組長の頭から離れることはないように思います」

 と、竹垣氏。

「物事には順序というものがあり、ヤクザ界はとりわけそのことを守ろうとしますから、後継候補は唯一、高山清司若頭(75)をおいて他にいないでしょう。もちろんナンバー2の立場で山口組の分裂を許したことに責任を感じ、7代目組長を辞退するのではないかとの見立てがあることも知っていますが、そんなことをしたらさらに分裂する可能性が高いと思いますよ」
(同)

 よく知られるように山口組の組長は歴代、「君臨すれど統治せず」のスタンスだ。

「その司組長から高山若頭は絶大な信頼を寄せられ、強大な権限を与えられています。去年末にも、神戸山口組の元若頭で 俠友会(※解散)の寺岡修元会長からの謝罪を引き出すことに成功しています。ちなみにその席では2人きりで40分ほど話したのですが、和気あいあいとした雰囲気だったそうです。寺岡元会長からは”地元・淡路の海を見ながら余生を過ごします”といった話も出たとか。魚心あれば水心ということなのかもしれませんね」(同)

 さらに竹垣氏は、高山若頭の「現職として残された仕事」という観点が今後を考えるうえで意味がある、と指摘する。

 その仕事とは「他の4人の謝罪」を引き出すことだという。
6代目山口組を割って神戸山口組を結成した最高幹部は5名。寺岡元会長の他は、入江禎2代目宅見組組長、池田孝志池田組組長、正木年男正木組元組長(※解散)、そして井上邦雄組長だ。

「つまり寺岡元会長を除く4人から謝罪を引き出すことでしょうね」(同)

 入江組長は池田組と神戸山口組との2社連合成立を演出しつつも、井上組長との口論から組織を脱退。池田組長はいったん飛び出した神戸と対等の連合を組むに至っている。

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