伯父が語った山上容疑者の近況 出所後に向けて「英検1級の問題集を差し入れた」

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英検1級の問題集を差し入れ

 弁護団の一人、古川雅朗弁護士(国選)に聞くと、

「接見は2週間に1回くらいです。病気はしておらず、精神的にも問題はない。なぜ検察側が鑑定留置の延長を申請したのか理解に苦しみます。外部から彼宛に手紙が来たりもしますが、彼の妹以外は接見禁止なので、本人には届いていません。週に1、2回、鑑定人の面談も受けていますが、逆にそれ以外の時間は取り調べを受けているわけでもなく、(本人にとって空いた)時間はあるでしょう」

 なるほど。ならばヒマを持て余しているのだろうか。

 元弁護士でもある山上容疑者の伯父(77)によると、

「勉強していますよ」

 と言うのである。

「徹也は今、衣食住足りた状態なわけです。仕事もしなくていいから、時間はいくらでもある。だから今、勉強しておいたほうがいい。それで私も、英検1級の問題集を差し入れています。徹也の妹も辞書を差し入れたりしているようです」

 さらにこうも語った。

「殺人事件は裁判員裁判となり、被害者が1人の場合、懲役20年前後の実刑が相場でしょう。安倍さんが亡くなったという事情を考慮しても、懲役25年の実刑といったところでしょうか。ならば今のうちに勉強して、出所した時のために“地頭(じあたま)”を作っておいたほうがいいですから」

 父親は京大卒、自身も中学時代から学業優秀で奈良県内有数の進学校に進んだ山上容疑者。英検1級取得に向けて勉学に勤しんでいるか。

全国から衣服や食べ物の差し入れが

 驚くべきは、どこで住所を知ったのか、伯父のもとに山上容疑者へ宛てた“ファンレター”の類が続々と届いていることだ。

「“頑張ってください”という内容の手紙や差し入れの品々のほか、中には“大阪拘置所に洋書を送りました”なんていう内容のものもありました」

 SNSには山上容疑者を支持する多数の書き込みが見られ、支援の具体的な方法も詳細に記されている。ネット上でモノを買って送るといったやり方だ。伯父が続ける。

「衣服は妹が接見に行った際に要望を聞いて、望んだ種類の服を差し入れています。先日は私も冬服を差し入れたところです。でも全国から衣服やお菓子や食べ物の差し入れが多くて、彼が受け取らずに余ったものがここにたくさん届く。だから私がそれを地域の老人会に提供しています」

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