日本代表が抱える「2023年問題」とは 森保監督にはデュッセルドルフに移住を勧める理由

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「神の子」メッシのW杯初制覇――カタールW杯はアルゼンチンが36年ぶり3度目の世界チャンピオンに輝いた。そして世界のサッカーシーンは、1月にオープンした「移籍マーケット」の動向に注目している。

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 すでに欧州各国のリーグはシーズンの折り返しを迎え、2月の再開に向け補強しなければならないポジションは明確になっている。

 このためどのチームも、ピンポイントの選手獲得に余念がないだろう。ここらあたりが、シーズン開幕前に大会が終了する従来のW杯と、シーズン半ばに開催されたカタールW杯の、「その後の違い」と言える。

 代表チームに目を向けても、欧州各国は24年にドイツで開催されるEURO(UEFA欧州選手権)の予選と、18年に創設されたネーションズリーグのプレーオフ(EURO予選を兼ねる)が3月からスタートする。

 カタールW杯後、世代交代を進めるチームもあれば、強化を継続するチームもある。いずれにせよ、代表チームが“停滞”している暇はないのだ。

 翻って日本はどうか。

 JFA(日本サッカー協会)は2022年12月28日に臨時技術委員会と臨時理事会を開き、日本代表の森保一監督と仮契約したことを発表した。契約期間は26年のアメリカ・カナダ・メキシコ共催のW杯までで、推定年俸は「監督の地位向上につながる、恥ずかしくない額」(田嶋幸三JFA会長)であることも明かした。

 日本が98年のフランス大会でW杯に初出場後、代表監督が契約を延長するのは初めてのケースとなる。それだけカタールW杯での戦いと、チームマネジメントが高く評価されたことは言うまでもない。

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