梶谷、小林、オコエ、松田…巨人“崖っぷち4人衆”の今年を占う 最も期待できそうなのは?
《あけましておめでとうございます(略)原辰徳監督から新年のご挨拶です》──これは昨年2022年1月1日、巨人の公式Twitterが投稿したツイートだ。原辰徳監督(64)が笑顔を浮かべた動画が添付された。
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昨年、原監督の動画を見ながら、巨人が4位に沈み、クライマックスシリーズ(CS)の出場すら叶わないと予想できた巨人ファンは、どれほどいたのだろうか──。
近年の巨人はG党を裏切り続けている。2019年と20年はシーズン1位の成績でCSを勝ち上がり、日本シリーズに進出するも、ソフトバンクにシリーズ初となる「2年連続ストレート4連敗」という屈辱を味わった。
そして21年はセリーグのCS・ファイナルステージでヤクルトに敗退。昨年はCSにすら出場できなかった。
巨人ファンにとっては苦難の日々だった。原監督にとって、まさに今シーズンは崖っぷち、正念場と言える。
剣が峰に立たされているのは監督だけではない。今季に結果を出さなければ、後がない選手もいる。担当記者が言う。
「もう後がない巨人の有名選手と言えば、外野手の梶谷隆幸(34)と、捕手の小林誠司(33)でしょう。新加入組にもいます。現役ドラフトで楽天から巨人に移籍した外野手のオコエ瑠偉(25)、ソフトバンクを自由契約になって巨人に入団した内野手の松田宣浩(39)の2選手も、早くも新天地で正念場を迎えます」
梶谷の“老化”
4人の今シーズンはどうなるのか、まずは梶谷から見てみよう。
ケガに泣かされたのは事実だ。まず2021年10月、腰椎椎間板ヘルニアの手術。そして昨年5月には左膝内側半月板の縫合手術を受けた。
昨シーズンのオフには意外な形で注目された。なんと球団と育成契約を結んだのだ。
FA(フリーエージェント)に伴う人的補償からプロテクトするためではないかとも囁かれたが、「年俸2億円の育成選手」を批判するファンは少なくなかった。
そんな梶谷に関し、日刊スポーツ(電子版)は昨年12月18日、「【巨人】丸佳浩をライトへコンバート 新センターは新外国人、ドラ2萩尾、オコエら『守備力』」の記事を掲載した。
記事によると、原監督は報道陣に《この数年間、1番打者をつくれていない》と言い、梶谷の参戦にも期待したという。
果たして、梶谷は今季、カムバックを果たせるのか。巨人OBで野球評論家の広澤克実氏に取材を依頼した。
「梶谷くんは1988年8月生まれの34歳です。それこそサラリーマンの世界なら、まだまだ若造でしょう。いくらでもやり直しがきく年齢です。しかし、プロ野球選手は違います。30歳を過ぎると徐々に“老化”が始まり、かなりの割合の選手が30代半ばで壁にぶち当たってしまうのです」
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