「10増10減」で東京が熱い 新7区を狙う丸川珠代、新14区でなぜか公認されない松島みどりの特殊事情

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 松島氏は大阪府出身で、墨田区や江戸川区とは無縁の人生を送ってきた。朝日新聞の記者から政治家に転じたのは、1995年に自民党都連が行った候補者の公募に応募して合格したからだ。

「確かに松島さんは選挙区に地縁がない、いわゆる“落下傘候補”でした。ただ、“松島やめて派”が勢いを伸ばしているのは、最近の彼女の行動や態度に批判が集まっているからでしょう。全国的にも評価が高い墨田区のコロナ対策を、まるで自分の手柄のようにしています。大事な会合でも寝ていることがあるし、各種団体からも『陳情しても松島さんは動きが鈍い』と不評です」(同・関係者)

 新14区の自民党員からは、「松島さんが江戸川区に行って、頭を下げれば解決する」という意見も根強いという。

「松島さんは2017年にも区割り変更を経験しています。当時は台東区の一部が入ってきたのですが、あの時はちゃんと挨拶回りをしていました。それが今回、なぜこんなトラブルに発展してしまったのか。一つ言えるのは、政治家にとって選挙区の区割り変更は、冷静な判断力を失わせるほどのプレッシャーになるということです」(同・関係者)

註:自民、72人公認内定 62選挙区は調整 衆院選・新区割り(朝日新聞:12月24日)

デイリー新潮編集部

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