巨人、FA参戦せず…他球団が逆に警戒感「大型補強がないからこそ怖い」
アマ選手の保護者や指導者から“不信感”
以前ほどではないにしろ、巨人の注目度は12球団ではナンバーワンであり、スポーツ紙の担当記者の数も圧倒的に多い。スキャンダルとなれば扱いも当然大きく、こうした煩わしさを避ける気質の選手は、以前に比べて多くなっているようだ。
一方、実績がある選手や入団間もない選手が次々と育成契約にしていることに対しては、選手を輩出するアマチュア側の印象も良くないという。他球団のスカウトはこのように話してくれた。
「怪我での長期離脱などで仕方ない部分もあると思います。ですけど、入団間もない選手を育成に落とされてしまうと、現場のスカウトとしては、やはり辛いですね……。プロ入り前は期待する言葉を並べて指名するわけですから、短期間でそういう扱いとなれば、選手の保護者や指導者から“不信感”を持たれる可能性も当然あります。特に『支配下指名ならプロ入りするけど、育成ならNG』という選手は多いですから。そのうち入団から何年間は育成契約にはしないというような条件を出してくる選手が出てくるかもしれません」(他球団の関東地区担当スカウト)
このオフには11人の支配下選手と育成再契約を結ぶと見られているが、そのうち4人は入団2年以内の選手である。FAの人的補償となる対象から外すための狙いとも見られているが、この2年間はFAで選手を獲得しておらず、ただ登録選手の枠を増やすためと言われても仕方がないだろう。
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