韓国アイドルになりたい日本人 開拓されつつある新たな「デビュールート」が話題に

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 11月16日、「第73回NHK紅白歌合戦」の出演者が発表され、3組ものKPOPアイドルが出場することに驚きの声が上がった。日本での人気を象徴したともいえそうだが、紅白に慣れ親しんだ世代からは否定的な意見も少なくない。KPOPアイドルを巡っては、最近2人の日本人のデビューまでの経緯が話題になっている。

本当に人気があるのか?

 今年の紅白出場が決まったKPOPグループは、IVE(アイヴ)、LE SSERAFIM(ルセラフィム)、TWICE(トゥワイス)の3組。

 これらのグループに共通することは、日本人メンバーがいることだ。IVEにはレイ(18)、LE SSERAFIMには元HKT48のサクラ(宮脇咲良・24)とカズハ(19)がいる。出場4回目となるベテランのTWICEにも、ミナ(25)、サナ(25)、モモ(26)がおり、グループ9人中3人が日本人メンバーだ。

 とはいえ、KPOPグループが3組も出場することには批判の声も多かった。

「特に初出場となるIVEとLE SSERAFIMは、韓国でデビューしたのが2021年末と2022年5月という新人グループで、『知らない』『本当に人気があるのか』と思う人がいるのも仕方がないでしょう」(KPOPアイドルに詳しいライター、以下同)

 だが、両グループの日本での若者からの人気、知名度の高さは数々の雑誌の表紙を飾ったことからもうかがい知れる。

「IVEは『S Cawaii!』(主婦の友社)、レイは『VOGUE JAPAN』(プレジデント社)の表紙を単独で飾りました。一方のLE SSERAFIMは、グループとしては『non・no』(集英社)と『ar(アール)』(主婦と生活社)、個人では、サクラが『sweet』(宝島社)、カズハが『SPUR(シュプール)』(集英社)の表紙にそれぞれ抜擢されています」

 さらに、

「IVEやLE SSERAFIMと並びガールズグループ第4世代と呼ばれ、紅白出場が期待されていたオーディション番組で選ばれた、期間限定グループのKep1er(ケプラー)には、日本人メンバーが2人います」

“表情管理”がすごい

 このように日本のファッション雑誌との親和性も高い韓国アイドル。最近KPOPアイドルとしてデビューした日本人2人もその影響といえるだろうか。

 1人目は、2021年デビューの7人組アイドル・Billlie(ビリー)のツキ(20)だ。Billlieには、ツキとハルナ(16)という2人の日本人がいる。

「ツキは、韓国でデビューする前、日本のファッション誌『Popteen(ポップティーン)』(角川春樹事務所)で専属モデルの福富つきとして活動していました。韓国でのアイドルデビューを目指しながら、一時は帰国し日本でモデルをしていたそうです」

 Billlieが今年2月にリリースした「GingaMingaYo」(ギンガ ミンガ ヨウ)で、ツキの名は一気に広まった。

 アイドルが歌番組に出演すると、グループ全体のパフォーマンスではなく、メンバーそれぞれを追いかけたソロの動画がYouTubeなどに投稿されることが多い。このチッケムと呼ばれる動画で、ツキは他のメンバーを圧倒し、1億1000万回再生を記録した。

「なぜこれほどツキの動画が人気になったかといえば、彼女の“表情管理”のすごさによってです。表情管理とは、KPOP界隈でよく使われる言葉で、曲に合わせて顔の表情を変えてパフォーマンスをすることを指します」

 瞬時に表情を変えるツキの動画に、「人形みたい」「目が離せない」など様々な言語のコメントが書き込まれている。

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