大谷翔平、ダルビッシュに“WBC後遺症”リスクが 大谷が最も心配される理由とは

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 サッカーはW杯16強止まりでも、野球となればWBCを2度制した実力国。もっとも、直近2回は優勝から遠ざかっており、雪辱を果たすべく、日本代表の栗山英樹監督(61)は“最強メンバー”をかき集めている。だが、その一方で心配の声も――。

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 栗山監督の呼び掛けに応じて侍ジャパンに参加表明した大リーガーは、エンゼルス・大谷翔平(28)だけではない。パドレス・ダルビッシュ有(36)に続き、今月8日にはカブス・鈴木誠也(28)も出場を決断したのである。

「最近2回の大会で出場したメジャーリーガーは、青木宣親(現・ヤクルト)だけです。大谷は言うに及ばず、ダルビッシュと鈴木という投打の主軸をそろえることができたのは大きい」(スポーツ紙デスク)

 さらには国内からも、史上最年少三冠王を達成したヤクルトの村上宗隆(22)や、13者連続奪三振を成し遂げたロッテの佐々木朗希(21)らが名乗りを上げている。

「松坂大輔、イチロー、城島健司ら5名のメジャー選手を擁し、優勝を果たした2009年以来の強力な布陣です。日ハム時代に“師弟関係”を結んだ大谷、ダルビッシュだけではなく、鈴木まで口説き落とした栗山の“人望”に各方面から称賛が集まっています」(同)

“WBC後遺症”

 勝つためのチーム作りとしては上出来である。ところが、ここである不安が頭をもたげているという。

「“WBC後遺症”といわれますが、大会に出た結果、シーズン開始直後から調子を崩す選手が実に多いのです」

 とは、大リーグ研究家の友成那智氏。今回は来年3月8日から21日にかけて開催され、その9日後にはメジャー開幕を迎えるのだが、

「選手はピークをWBCに合わせますし、国を背負って戦えば消耗します。イチローも09年に胃潰瘍になりましたし、松坂に至っては右肩の疲労や股関節痛の悪化で、計4カ月間の欠場を余儀なくされました」

 実際、ダルビッシュも出場決断まで時間を要した理由について、

〈オフを短くし、調整を前倒しにすることへのリスクが高いという判断(があった)〉

 と、自身のブログで記すなど、危険性を認識している様子なのだ。

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