「創価学会批判をしていたジャーナリストを罵り…」 元信者が明かす池田大作名誉会長の選挙戦での姿

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「学会批判をしていたジャーナリストを…」

 元学会員でお笑い芸人の長井秀和氏が言う。

「池田大作氏本人が選挙の陣頭指揮を執り、下馬評を覆して当選させたんです。この話は『人間革命』にも載っていて、法戦(選挙)の教科書的に扱われています。選挙が近づくと、地域の学会員で読書会を開いたりして、このエピソードをなぞるんです。“原点の戦いを思い出そう”と言って士気を高めていくんですね」

 60年に3代目会長に就任してからも、

「選挙になれば激励の短歌を作って、現場を鼓舞していました」(先の元幹部)

 その言葉に現場は活気づいた。

「大きな選挙の終盤になると、学会の会館では“先生からお言葉が入りました!”“おー!”と盛り上がるんです」(長井氏)

 実際、その姿を見る機会もあった、ある元信者は、

「各地区の本部で幹部会の様子がライブ中継されることが定期的にありました。120インチくらいのモニターが設置されていて、本部で演説する池田氏が映し出され、学会批判をしていたジャーナリストを激しい言葉で罵っていました」

「先生が応援に来た」という真偽不明の情報

 かつて、公明党に所属し、現在は無所属の愛知県武豊(たけとよ)町・本村強(つよし)町議が、その“すごみ”を語る。

「ナポレオンの名言の引用や、“喜望峰を渡れ!”“勇気を出すんだ”という言葉を発したりで、学会員は大いに奮起していました。選挙を人生に重ね合わせて、すべての活動が自分の人間性を高めていくための作業なんだと教えていく。それは見事なものでした」

 だが、池田氏は2010年を境に表舞台に登場することはなくなった。94歳の現在、池田氏の様子を、創価学会の広報室は、

「名誉会長は、執筆や会員激励に当たっており、健在です」

 と説明するが、長井氏は、

「池田氏が一線を退いてからも選挙がある度に“先生が〇〇選挙区に応援に来た”という情報が非公式に出回るんです。学会員の中にはウソではないかと訝(いぶか)っている人もいると思いますが、戦意を高揚させようとしているのでしょう」

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