C・ロナウドに「早く出ろ」、日本代表に「突破は憎らしい」…お騒がせの韓国代表チョ・ギュソンは“サッカー界のBTS”

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イケメンのファッション番長

 次は日本代表に対する問題発言だ。こちらは試合後のインタビューで飛び出した。

 サッカーダイジェストWebが4日に配信した「『正直、日本の突破は…』お騒がせ韓国代表FWの“率直発言”が物議を醸す!【W杯】」から、記者とチョ・ギュソンのやり取りを引用させていただく。

《(記者)「昨日日本が(グループステージの)突破を決めましたね。彼らは良くやったけど、憎らしくも感じました。(今日のポルトガル戦に)影響を与えましたか?」》

《(チョ・ギュソン)「日本が突破を決めたから僕たちも、って考えじゃなかったですね。正直言って、日本の突破は少し憎らしかった。僕たちも上がらなきゃいけないと思いました」》

 よりによって、日本のグループリーグ突破が《憎らしい》とは何事か──このような声が、たちまち日本のネット上で噴出したのだ。

 一躍“お騒がせ男”として脚光を浴びてしまったチョ・ギュソンとは、どんな選手なのか。韓国のメディア事情に詳しいジャーナリストが言う。

「チョ・ギュソンは韓国のプロサッカーリーグ、Kリーグの全北現代モータースに所属し、リーグの得点王に輝いたこともあります。もともとイケメンと評判で、いわゆる“ファッション番長”の側面も持っています。Kリーグの熱心なファンにはよく知られた選手でした」

非エリート選手

 とはいえ、韓国全土に名が轟いたのは、やはりW杯で活躍したからだという。

「チョ・ギュソンは11月28日のガーナ戦で、韓国代表としては初めてW杯で1試合2ゴールを決めました。急遽、韓国のテレビ局系WEBニュースが『チョ・ギュソン選手は、こんな人』というレポートを配信しました。W杯開幕前、Instagramのフォロワーは3万人程度だったようですが、今では250万人を突破。欧米のメディアも『サッカー界のBTS』と注目しています」(同・ジャーナリスト)

 さっそく韓国のスポーツメディアは、チョ・ギュソンがスコットランドのセルティックに移籍する可能性を報じた。

 まさしく“旬の人”というわけだが、意外なことにチョ・ギュソンのサッカー人生は、決して順風満帆ではなかった。むしろ韓国では、「遅咲きの苦労人」と言ってもいいくらいだという。

「韓国ではサッカーでも野球でも、英才教育の育成システムを導入しています。中学生や高校生の段階で才能を発掘し、国がバックアップして一流選手に育てるのです。ある意味でK-POPに似ているかもしれません。しかし10代のチョ・ギュソンは、そのようなエリート街道からは遠い場所でプレーしていました」(同・ジャーナリスト)

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