仲本工事さんが出演予定だった舞台「日本昔ばなし」を巡りトラブルが勃発 作者の「長男と孫」VS「4番目の妻」のバトルに

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1千万円弱の損害

「まるで現在進行形のトラブルがあるかのように書かれたので、舞台のスポンサーだった2社が“今回は様子を見させてください”と下りてしまい、制作側は1千万円弱の損害を受けました。そもそも、今回の公演プロジェクトは、私の事務所に所属していた市原悦子さんが、4年近く前に亡くなられた頃から考えていたものですが、今年6月、(メールを送り付けた)飯沼氏の父である春樹さんに『昔ばなし』について確認することがあったのでご連絡した際、うちはかかわりがないので『愛企画』に確認してほしいと言われた。それで最終的には『愛企画』の原作協力で舞台化にこぎ着けた経緯があるのです」

「長男と孫」VS「4番目の妻」

 これには少々説明がいるだろう。康範氏には5人の妻がいたとされるが、「昔ばなし」のアニメ化は、4番目の再婚相手・川内彩友美(さゆみ)氏との“二人三脚”で制作が進められていた。童話作家だった彼女は、メールにも記されていた「愛企画センター」に勤め、現在は代表取締役として、「昔ばなし」の映像や著作に関する権利を管理してきた実績を持つ。

 他方、異議を唱えるメールを方々に送りつけた「飯沼」なる人物は何者なのか。

 川内家の内情に詳しい芸能関係者が言う。

「メールを送ったのは康範氏の孫にあたる飯沼龍飛氏です。彼の父・春樹氏は弁護士で、康範先生の最初の妻の長男になります。康範先生の死後、森進一と“和解”し『おふくろさん』を歌う許可を与えて世間の注目を浴びた人ですが、今回の騒動はまるで“自分たちにも舞台の分け前をくれ”と主張しているように見えてしまいますね」

 つまりは鬼才の「長男と孫」である飯沼家側と、アニメ作品の継承者である「4番目の妻」とのバトルに、舞台の運営サイドが巻き込まれた格好なのだ。

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