岸田総理は茂木幹事長を切りたい? 「最近の茂木さんを快く思っていない」の声も

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 閣僚の辞任ドミノが始まり、「ならば外交で」と意気込んだ東南アジア歴訪でも見せ場を欠いた岸田文雄総理。一時、取り沙汰された年内の衆院解散・総選挙説は賞味期限切れだが、奥の手が残っているという。

「閣僚がさみだれ式に辞める事態は最悪だ。来年1月の通常国会召集前に内閣改造するしかないな」と言うのは総理に近い自民党幹部。

 わずか3週間足らずで山際大志郎経済再生相と葉梨康弘法相が辞任。更に11月20日には複数の政治資金問題が指摘されていた、寺田稔総務相も更迭された。

「同様に政治資金の問題を抱える秋葉賢也復興相が残っている。いつまでも爆弾を抱え続けるくらいなら、改造を口実に“問題閣僚”にはお引き取り願った方が傷は浅くて済むだろう」

「岸田総理は最近の茂木さんを快く思っていない」

 が、岸田総理のホンネは別のところにあるという。

「当然、党の役員人事にも手を付ける。ポイントは幹事長を切れるかどうかだ」

 党を預かる茂木敏充幹事長は、麻生太郎副総裁とともに総理を支える政権のキーパーソン。安倍晋三元総理が存命の頃から岸田、麻生の両氏と頻繁に会談し、最大派閥の安倍派をけん制してきた一人である。

 政治部デスクが解説する。

「茂木さんは10月下旬に出演したテレビ番組で、古代ローマの政治体制を引き合いに“三頭政治と言う人もいるようだ”と得意げに語りました。伝聞調ではありましたが、本人が自負しているのは間違いない。ただ、岸田総理は最近の茂木さんを快く思っていないようでね」

 総理は旧統一教会問題で、被害者救済に向けた新法案を政府として今国会に提出し、成立を目指すと表明。が、自民と立民などは政府より先に議員立法を前提に協議を始めており、ハシゴを外されかけた野党が強く反発。やむなく政策責任者の萩生田光一政調会長に代わり、茂木幹事長が収拾に乗り出した。

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